《東洋経済ONLINEでコラム掲載中》損失が大きくなる理由
おはようございます、松下です。
一昨日の記事で、
多くの投資家の悩みの代表的な1つである、
「利食いが小さくなる」理由について解説しました。
この悩みと対を成すようにして存在する、
「損切りが大きくなる」という悩みについて、
その理由を解説します。
この理由は
1.損切りを事前に決めていない
2.値動き(トレンド)の性質を理解していない
という2つです。
1について、多くの投資家は、
売買の前に、損切りポイントを決めていません。
損切りとは、損失を確定する行為ですので、
誰しも損したいはずはなく、何とかなるだろうと
軽い気持ちで考えているか、そもそも損することなど
全く想像していません。
しかし、実際には損をします。
多くの人が想像するように、
価格は次の瞬間に上がるか、下がるかの
どちらかしかありませんので、
半分の確率で損をするとも考えられます。
実際はそれほど単純ではありませんが、
いずれにしても誰でも損をするということに
変わりはありません。
事前に損失を確定するポイントを決めておかない限り、
人は損失に遭遇すると、
「もうちょっと頑張ってみよう。
価格が戻って来るかもしれない。」
と思います。
つまり、損失を放置するのです。
運よくその後価格が上がり、
買値まで戻ればいいのですが、
価格が下がり続ければ「塩漬け株」の出来上がりです。
この後、2の問題が頭をもたげてきます。
価格の動きには一定の性質があり、
その代表的なものはトレンドです。
トレンドとは、私の定義では、
「一方向に偏って長く続く大きい値動き」です。
上記の例において、買った後に価格が下がってしまい、
「塩漬け株」が完成した状態では、
ダウントレンドが形成されている可能性があります。
こうなると、その株が上昇してくることを
期待するのは、非常に厳しくなります。
なぜならトレンドは、一方向に偏って
長く続いてしまうからです。
損切りポイントについて知らず、
トレンドについて知らない投資家が、
買った株を塩漬けにしてしまい、
それがダウントレンドに乗ってしまうと、
日に日にどんどん含み損は増え続け、
資金的、精神的に耐えられなくなった時点で、
ただその苦しみから逃げたい一心で、
その株を決済します。
こうして、損失は大きくなります。
ここにも、単純に知識や理論に対する
理解の不足があります。
利食いが小さくなることも、
損失が大きくなることも、
知識と理論を広げ、着実に実践すれば、
防ぐことができます。
そうして、損失を小さく限定し、
利益を大きく伸ばせるようになれば、
投資家は勝てるようになるのです。
これが、私が、「投資は理論的に勝てる」
という理由です。
利食いが小さい、損失が大きい、
と悩んでいる人は、勉強して
その理由を克服してください。
そうすれば、あなたは市場の8割の負け組から、
2割の勝ち組に変わります。
よろしいですか?