《東洋経済ONLINEでコラム掲載中》投資日記をつける時のコツ
こんにちは、松下です。
昨日のメルマガで、
「投資の神様の先生のアドバイス」と題して、
ウォーレン・バフェットの師である、
ベンジャミングレアムのアドバイスを紹介しました。
この中で、同様の考えとして、
「投資日記」の有効性と重要性を伝えました。
これに対して、読者の方から質問を
いただきましたので、お答えし、
他にも投資日記をつける際の、
意外なポイントについてお伝えします。
質問は、
「ワードなど、PCを使った投資日記も有効ですか?」
というものでした。
最近はPC、スマホ、タブレットなど、
様々な端末で利用できる便利なアプリケーションが
たくさんありますので、人それぞれに活用のツールが
異なりますね。
PCやスマホ、タブレットなどで、
様々なアプリケーションで日記をつけるのも、
有効です。
私はもっぱら紙に書くアナログ派ですが、
紙に書く日記と、PCやスマホでの日記に、
一つの共通点があるのが分かりますか?
それは、「手」を使って入力するということ。
手を使い何らかの情報を入力すると、
それは手から脳へ強く情報や刺激が
伝達されます。
これが、手を使った記録の利点であり、
意味なのです。
PCやスマホ、タブレットなどでの
日記も十分に有効ですので、
取り組んでみてください。
ただし、最近は音声を認識し、
情報を入力できるようなアプリケーションなども
あると思いますが、こちらに関しては、
手を使いませんので、その有効性のほどは
分かりません。
ぜひ、手を使って脳に刺激を届けてください。
次に、投資日記をつけるコツですが、
必ず売買判断や方向性の判断とともに、
その判断を導いた理由、その時の気分や感情を
書くようにしましょう。
投資日記に書く内容で、
最も大切なものは、この2つです。
そして、この2つは後になって思い出そうとしても、
絶対に思い出すことができず、これこそが
いつまでも損失を出し続ける原因なのです。
判断の理由と、気分、気持ち、感情を
必ず書き留めてください。
最後に最も重要な点です。
それは、「定期的な振り返りや反省」です。
「投資日記をつけているんですが、
結果が変わりません。」
という悩みを持つ人の多くが、
ただ日記をつけるだけで、
その後振り返っていない、
見返していないということが多いです。
投資日記とは、書くことが目的ではなく、
結果を変える、損失を利益に変えることが
目的です。
そのためには、自分の損失を招いている、
判断やその理由、感情や気持ちを振り返り、
少しずつ変えていかなければなりません。
この感情や気持ちを変えていくには、
短期間では到底無理ですので、
3か月、6か月、1年と続けて投資日記をつけ、
時間をかけて思考と行動を変えていくのです。
そうして利益を上げる思考と行動を身に着け、
損失を利益に変えます。
私がそれを実践したのは、
今から16年前、投資を始めて1年目に
投資日記をつけ始め、1年くらい経つ頃には、
利益を上げる投資家に変わっていました。
1.投資日記は、手を使って脳を刺激する。
2.投資日記には必ず判断理由や感情・気持ちを書く。
3.投資日記は定期的に振り返り、自分の思考と行動を変える。
この3つが、投資日記をつける時のコツであり、
実際にやった人にしか分からないコツでもあります。
何度でも言いますが、
利益を上げるためには、
必ず投資日記をつけることです。
よろしいですか?