“需給の鬼”こと井上哲男の相場の潮流〜プロの市場分析ノウハウと注目銘柄が分かる!|第12回
井上哲男さんプロフィール
いのうえ・てつお。スプリングキャピタル社代表、日本証券アナリスト協会検定会員。上智大学卒業後、国内保険会社の運用部門長を経て、(現オールド・ミューチュアルグループ)UAMジャパン・インクのチーフ・ストラテジスト兼日本株式運用部長に転身。その後、プラウド投資顧問、アジア最大級のファンド・オブ・ファンズの運用会社であるMCPグループなどで同職を務めた後、独立。“需給の鬼”と呼ばれ、日経CNBCテレビ「夜エクスプレス」「〜攻めのIR〜MarketBreakthrough」、ラジオNIKKEI「アサザイ」などのパーソナリティも務めている。
オリジナルのテクニカル分析や需給動向により、独自の視点から株式相場(株式指数)の方向性を分析する井上氏のメルマガ「相場の潮流」、井上氏とBコミさんこと坂本慎太郎氏が相場解説、ピックアップ銘柄の紹介を行う動画スクール「勝者のスクリーニング-株ハイブリッドバトル-」がGogoJungle(ゴゴジャン)から好評発売中。
メルマガ:相場の潮流
動画スクール:勝者のスクリーニング‐株ハイブリッドバトル‐
※この記事は、FX攻略.com2021年3月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
コロナ禍で奮闘した29社
当社は東証33業種から金融4業種を除いた企業のうち、2009年度以降の全期決算を発表した銘柄によって業績の動向を調査している。全社ベースの2020年度の業績予想は今年5月時点で、売上高が前期比5.2%の減収、経常利益が5.4%の減益であったものが、11月時点で9.0%の減収、23.5%の減益と極めて厳しい数値に変わっている。
当社が四半期ごとに作成している企業ランキングは現在3366社がその対象であるが、2009年度以降、上位1000位内を維持した企業数は183社しかない。また、その中でこのコロナ禍においても奮闘し、2020年5月と11月のランキングにおいて順位を25%以上上昇させた企業数は29社に絞られる。
今号では、相対的に極めて堅調な業績を示しているといえるこれらの銘柄をリストで紹介する。特徴としては、業績がコロナ禍の影響を受けなかった業種と、当初はコロナ禍で厳しい業績が予想されたものの、その後回復の兆しが見られた業種に二分されるということだ。
よろしいですか?