欧州ファンダメンタルズ入門|第17回 2021年のマーケット・テーマ【ドル安】[松崎美子]
FX
松崎美子さんプロフィール
まつざき・よしこ。スイス銀行東京支店でトレーダー人生をスタート。1988年渡英、1989年よりバークレイズ銀行ロンドン本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年に同じくロンドン・シティにある米メリルリンチ投資銀行に転職。その後2000年に退職。現在はFX取引に加え、日本の個人投資家向けにブログやセミナー、YouTubeを通じて欧州直送の情報を発信。著書に『松崎美子のロンドンFX』『ずっと稼げるロンドンFX』(共に自由国民社)。2018年より「ファンダメンタルズ・カレッジ」を運営。DMMで「FXの流儀」のオンラインサロンも始めた。
ブログ:http://londonfx.blog102.fc2.com/
ファンダメンタルズ・カレッジ:https://fundamentals-college.com/
オンラインサロン:https://lounge.dmm.com/detail/1215/
※この記事は、FX攻略.com2021年3月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
実質金利とは?
2020年末に大手銀行が発表した「2021年FX見通し」を見ると、ほぼ例外なくドル安予想となっています。ここまで皆が皆、ドル安を予想するということは、何か大きな材料があるのでしょう。私が考えるドル安要因は、「実質金利」と「平均インフレ目標(AIT)」です。
一言に「金利」といっても、いくつも種類があります。中央銀行が決める政策金利、国債利回りという長期金利などが、すぐに頭に浮かぶでしょう。それでは、実質金利とは何か? そこから話を進めましょう。
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