《東洋経済ONLINEでコラム掲載中》決算発表と売買のタイミング
おはようございます、松下です。
今、株式市場では第1四半期決算の
発表が真っ盛りで、市場全体の動きが
鈍い中で個別の材料を手掛かりに
売買が進んでいます。
株式投資家の中には、
この決算発表や内容を、有効に売買に生かしたい
という人も多いと思いますので、今日は、
この決算発表の売買への活用法に
ついて書いてみます。
決算発表は、予想して売買したり、
発表数字を見て飛びつくものではありません。
そもそも、中長期の投資家であれば、
この数字は非常に重要になりますが、
短期売買の投資家であればあるほど
それほど気にする必要はありません。
短期売買の投資家で、この数字まで
チェックして売買する人は、相当
パフォーマンスが高くなるはずです。
ここでは、中長期の投資家の
決算の活用法を考えます。
理論的に、株価はその企業の将来の収益を
現在の価値に換算したものですので、
将来的な増益は、株価の上昇要因になります。
つまり中長期の株式投資には、
将来の増益がプラスに働くことになります。
ここで、1つの事実を確認すると、
企業の収益にも大きなサイクルがあります。
つまり成長・発展・拡大の増益の期間と、
停滞や低迷、衰退などの減益の期間です。
これを1つの事実として確認する時、
順張りの投資家は増益基調の中で株を買い、
逆張りの投資家は減益から増益へ転換する
ポイントで株を買うことが肝心です。
それを明確にすれば、あとは売買ポイントを
テクニカル的に絞り込み、サインに従って買えば、
順次決算発表は1つの流れ=トレンドを作りながら
表れます。
発表された内容が、あなたの想定通りのものであれば、
買いのシナリオが続き、想定と違うものになれば、
エグジットの検討材料とします。
決算発表だけで売買するのではありません。
決算数字も、1つの売買の検討要素です。
そのことを忘れず、自分の戦略とルールを明確に、
決算発表に臨んでください。
そうずれば、決算発表もあなたに利益をもたらします。
よろしいですか?