投資の天才のフェーズの考え方 TAKIZAWAシカゴ・レター
警戒した中印国境はインド軍が後退。
今度もパキスタンは逆サイドのカシミールで中国に味方。
でもトランプ政権は動かない。ならインドが引くしかない。
一見かわいそうなブータン。(経済的には中国重視)
日本は尖閣における米軍の前例として覚悟すべき。
ただ印中国境の緊張緩和を市場は好感するはず。
材料のない今日の株はじり高を予想。
さて、ハリケーンの被害はまだ未定。
そんな中今週はCNBCにバフェットが出演。
近年バフェットは損害保険のポートを拡大している。
なぜ彼は地球温暖化の中でも損保ビジネスを拡大するのか。
以前、彼のポートは第二次世界大戦前、ドイツ経済の巨人となった
ヒューゴ・ステイニスと同じであることを紹介した。(イーロンマスクとの対比)
バフェットを神格化し、個人投資家に長期投資を勧める人々。
多くの個人投資家がそういうバフェットを愛しているが、
彼が考えていることはもっと残酷なのは、
ヒューゴステイニスがどうやってドイツ経済を支配したかを見れば明らか。
バフェットは突然のインフレを予想している。
そしてバフェットの損害保険ポートフォリオに関しては、
以前ピーター・テイールが興味深い考察をしていた。
天才は天才を知るとして、
テイールはバフェットは4つのフェーズを意識していると示唆。
1)平和:皆が保険を買うが、何も起こらず、プレミアムだけが入る。
2)マイナーな衝撃:9.11のテロ後、瞬間損保株は売られた。
だがその後多くが損保に加入。結果的に損保株は上昇した。
3)メジャーな衝撃:東北大震災などのメジャーな衝撃では
損保の収益はダメージ。しかし最後は政府が必ず救済する。
4)アルマゲドン:地球上で核爆弾が100個爆発する大戦争の勃発。
殆どが死滅するので保険を請求しない、、、
ピーターテイールらしい整理のしかた。
彼はシンギュラリテイーの延長でバフェットの思考を想定していた。
そんな中でのトランプの関税宣言。
以前紹介した戦争のフェーズは以下の順番。
通貨戦争> 貿易戦争> 実弾戦争
FEDのQTが始まれば中央銀行による「通貨戦争」は一旦終了
次は「貿易戦争」。そこでは関税が起こる。
それが今日のトランプ。そして勝ち負けがはっきりする貿易戦争を経て
最後は実弾の戦争へ。
その際は、
)国民の高揚感が高い国(中国、インド、)
)独裁的な指導者の国(ロシア 北朝鮮 トルコ 中東スンニ王国)
の動きを、それまでの覇権国家が凋落し、押させられなくなる。
(第一世界大戦の要因は英国の凋落もある)
いずれにしても、どのフェーズでどこに何を投資するか。
平和ボケの長期投資でバフェットを考える人は、
到底思いつかないだろう。、
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