来週の5銘柄
(4963)星光PMC
四季報より 業種:化学。
【特色】製紙用薬品でトップ級。中国での生産販売も育成中。インキやナー等印刷用樹脂材料も
【やや増額】製紙用薬品は段ボール向け好調。印刷インキ樹脂底打つ。好採算の粘着剤は能力増強で伸長。化成品はモノマー輸出が想定超。償却費増こなし営業益やや増額。22年12月期は製紙用薬品続伸し営業増益。
【設 投】海水淡水化用フィルターの目詰まりを防止するバイオコントロール剤開発。粘着剤拡販のため台湾工場に増産設備導入。コロナでベトナム工場竣工遅延懸念。
2021年8月10日発表。2021年12月期本決算予想は、前期比で営業利益+12.6%の29.40億円、経常利益+16.2%の31.00億円の増収・増益の見通し。
2018年1月16日の1443円を高値とする下降トレンド(A)の中で、12月25日に652円まで大幅下落したあと、2019年2月25日に913円までリバウンドし再下落となって、6月4日の702円、8月29日の717円と2点をつけて上昇に転じ、12月3日に1132円まで上昇したところで、コロナ相場に巻き込まれ、2月の急落局面で一段安となって、2020年3月17日に542円で底打ちとなりました。ここから上昇トレンド(B)を形成し、6月10日に756円まで反発して、9月7日の625円、10月27日の635円と2点底の押し目を入れ、2021年7月29日に989円の年初来高値をつけ、調整入りとなって10月22日に777円まで下げているところです。
出島昇の柴田罫線からみたポイント
2020年3月17日の542円でコロナ相場の底打ちとなって上昇トレンド(B)を形成。この中で2021年7月29日に989円の年初来高値をつけました。ここからの調整で10月22日に777円まで下げて3月17日の542円の安値から7月29日の989円まで高値までの1/2押し(766円)水準まで下げています。2/3押しの691円を終値で切ると損切りとなります。
買いポイント
①770~800円
②700~740円
利食いポイント
①の場合900~950円
②まで下げると850~900円
損切り
2/3押しの691円を終値で切ると損切り
(9201)日本航空
四季報より 業種:空運業。
【特色】国内線、国際線ともに2位。公的資金投入とリストラで更生法終結。傘下にLCCの『春秋日本』
【赤字続く】貨物が単価高水準と機材フル稼働で成長。旅客は羽田便を軸に国内線急回復。だが国際線で高単価の出張需要低迷続く。人件費・機材関連費の圧縮及ばず営業赤字続く。LCC持分損失縮小。税効果。
【旗 艦】23年度に欧エアバスの最新機A350を欧米線に導入。旅行系ベンチャーと空運サブスクを実証実験。マイル会員専用のネット銀行口座で住宅ローンを開始。
2021年5月7日発表。2021年3月期本決算は、前期比で営業利益-553.4%の-3904.14億円、経常利益-558.4%の-4040.78億円と大幅な減収・減益となっています。
2019年2月25日の4127円を高値とする下降トレン(A)を形成。この中で9月30日に3207円まで下げたところでもみあい、2020年1月10日に3487円の高値をつけたとことで、コロナ相場に巻き込まれ急落となって4月6日に1657円でいったん安値をつけました。ここでもみあって6月8日の2559円まで戻り高値をつけて、短期の下降トレンド(B)入りとなり、この中で11月9日に1556円と安値更新し、上昇トレンド(C)へ転換しました。この上昇トレンド(C)の中で、2021年1月28日の1811円の安値から上放れとなって下降トレンド(B)を上にぬけ、3月22日に2759円と年初来高値更新となりました。ここから4月21日に2087円の安値をつけ、三角保ち合い(D)となっています。この三角保ち合いの中で、10月4日の2728円の高値から押し目を形成しています。
出島昇の柴田罫線からみたポイント
コロナ相場で2020年4月6日に1657円まで下げて6月8日に2559円の高値をつけて、ゆるやかな下降トレンド(B)入りし、11月9日の1556円を安値とする三角保ち合いの中で煮詰まり、2021年1月28日の1811円を安値に上放れし、3月22日に2759円と年初来高値更新のあと三角保ち合いとなっています。この中で9月21日に信用期日を通過しており、コロナ禍の経済正常化によって旅も回復し、航空業界も回復が期待されます。
買いポイント
①2400~2500円
②2200~2300円
利食いポイント
①の場合2800~3000円
②まで下げると2600~2800円
損切り
現時点ではありません
(4392)FIG
四季報より 業種:情報・通信業。
【特色】移動体通信システム主力のモバイルクリエイトが子会社・石井工作研究所と共同持株会社設立
【復 活】装置事業は自動車関連需要戻り黒字復帰。情報通信は月額定額化進展、IP無線も地公体向け堅調。22年12月期は新ビジネスの不動産賃貸始動。コロナで打撃のバス業界からの需要回復あり連続増益。
【IC乗車券】沖縄本島の乗車券用ICカードはタクシーや商業店舗でも利用可能に。半導体、医療機器向けにアーム付き移動型作業ロボットをオムロンと共同開発。
2021年8月6日発表。2021年12月期本決算予想は、前期比で営業利益+276.1%の5.00億円、経常利益+282.8%の4.68億円の増収・増益の見通し。
2018年11月1日の495円を高値に2019年1月4日に289円まで大幅下落。ここからもみあいながら上昇し、3月4日に380円の戻り高値をつけたところで、上値を切り下げる下降トレンドとなっていたところで、コロナ相場に巻き込まれ急落し、2020年3月13日に163円で底打ちとなって上昇トレンド(B)へ転換しました。この上昇トレンド(B)の中で、6月3日に323円まで上昇して8月3日の226円、8月28日の229円と2点底をつけて上昇に転じ、12月16日の304円、4月14日の312円、10月26日の325円と上値を切り上げる上昇となっています。
出島昇の柴田罫線からみたポイント
2020年3月13日の163円のコロナ相場の底打ちからの上昇トレンドの中で、6月3日に323円まで上昇後、8月3日の226円、8月28日の229円と2点底をつけて上昇し、10月26日に325円と昨年の6月3日の323円を上回り年初来高値となっています。
買いポイント
①290~310円
②270~290円
利食いポイント
①②ともに340~370円
損切り
8月23日の263円を終値で切るといったん損切り
(3861)王子ホールディングス
四季報より 業種:パルプ・紙。
【特色】1873年創立。製紙国内首位、段ボール、パルプ、感熱紙のアジア、南米展開など海外先行
【営業益増額】外販する海外パルプの市況高騰が収益急反発を主導する。段ボールは国内、海外の食品、通販や産業用途数量増顕著で設備償却費用乗り越え。機能材の自動車向け部材など増販に新聞、印刷用紙がコロナ禍反動で一定戻り、会社営業益超過。
【首都圏】昨春の船橋に続き、宇都宮に段ボール工場が22年秋稼働。滋賀工場の電動車コンデンサ用フィルム生産ライン増設。
2021年8月3日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+41.5%の1200.00億円、経常利益+44.5%の1200.00億円と3期ぶりの増収・増益の見通し。
2016年11月9日の392円を安値とする上昇トレンド(A)の中で、2018年1月11日の796円、5月9日の780円と2点天井をつけて、上昇トレンド(A)を下に切り、6月22日に647円まで押し目を入れてもみあい、10月9日に861円の高値をつけました。ここをピークに12月25日に542円まで大幅下落となって反発し、2019年4月3日の726円を戻り高値にして下降トレンド(B)へ移行しました。この下降トレンド(B)の中で、11月12日の653円を高値に、コロナ相場に巻き込まれ、2020年3月13日に401円まで下げて底打ちとなりました。ここから下値をゆるやかなに切り上げる上昇トレンド(C)の中で、8月3日の435円、10月30日の436円とダブル底をつけて、短期の上昇トレンド(D)へ転換して、大幅上昇となって3月26日の767円、5月13日の769円とほぼダブル天井となって調整入りとなっています。その後もじり安が続いており、11月12日が信用期日となっていますので、そろそろ反発してもおかしくないところです。
出島昇の柴田罫線からみたポイント
この銘柄は9月10日に推奨しました。
2020年8月3日の435円、10月30日の436円をダブル底とする上昇トレンドの中で、2021年3月26日の767円、5月13日の769円とダブル天井となって上昇トレンドを切って調整が続いています。上昇幅の2/3押しが543円ですので、ほぼ接近しており、かつ、5月13日に769円の年初来高値更新となって6ヶ月の信用期日が11月12日に迫っていますので、リバウンドが期待できるタイミングが近づいています。当面は損切りはありません。
買いポイント
①540~560円
②510~530円
利食いポイント
①の場合630~660円
②まで下げると580~600円
損切り
現時点ではありません
(6480)日本トムソン
四季報より 業種:機械。
【特色】半導体製造装置等向け直動案内機器が主力。2輪車用ニードル軸受けも。ブランドは『IKO』
【小幅再増額】第1四半期の受注は過去2番目更新。とりわけ中国向けがV字回復を牽引。半導体、医療機器、太陽光向け活況。前期増設のベトナム工場フル稼働。選別受注もあり原価低減ペースが想定超。円安も追い風。営業益小幅再増額。税負担小。
【増産対応】姫路8月休止、岐阜に設備移管し生産集約。ベトナム再増設検討課題。コロナ対応でバーチャル工場見学を開始。
2021年8月10日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+726.1%の35.00億円、経常利益+1544.4%の37.00億円と3期ぶりの大幅な増収・増益の見通し。
2018年5月23日に1053円の高値をつけて、ここをピークとする下降トレンド(A)を形成。この中で12月26日の437円、6月3日の413円、8月26日の400円と順下げの3点底をつけ反発するも12月27日の524円の戻り高値をつけたところで、コロナ相場の巻き込まれ急落となって2020年3月13日に290円で底打ちとなりました。その後、5月28日に444円まで反発したあと、7月31日の302円で2番底をつけ、9月11日に426円まで上昇して、11月30日に328円まで押し目を入れて急上昇となりました。この急上昇で2021年3月23日の715円、5月11日の719円と年初来高値更新となって、6月21日に564円まで押し目を入れ、7月14日に690円まで戻したあと急落となって10月14日に517円まで下げて反発に転じています。
出島昇の柴田罫線からみたポイント
昨年2020年11月30日の328円を安値に急上昇となり、今年の3月23日の715円、5月11日の719円と2点天井をつけて、6月21日に564円まで押し目を入れて7月14日に690円まで戻したあと半値押し(522円)を少し切る10月14日に517円まで下げて反発に転じているところです。
チャートからは、10月14日517円を終値で切るといったん損切りとします。
買いポイント
①550~580円
②530~550円
利食いポイント
①の場合650~680円
②まで下げると620~650円
損切り
チャートからは、10月14日517円を終値で切るといったん損切りとしま
よろしいですか?