《東洋経済ONLINEでコラム掲載中》「いつ利食いすればいいですか?」という質問に対する私の答えは
おはようございます、松下です。
一昨日に開催した、まこと投資スクール
株式投資売買技術修得コースの中で、
ある生徒から質問がありました。
「いつ利食いすればいいのか悩んでいます。」
アドバイスを送るために、
詳細に売買の状況を聞いてびっくり、
2つの銘柄を絶好のタイミングで買っており、
しっかりと含み利益が伸びていました。
私はこの質問に対して、
「いつでもいいですよ、好きな時に利食ってください。」と
アドバイスしました。
その人は、絶句して、
「でも好きな時でいいんですか・・・」
投資家は利食いについて、
とても悩みます。
今日か、明日か、
それとももっと長く保有しようか・・・
この時考えていることは、
「最高の利益を手に入れたい。
もっともっと利益を伸ばしたい。」
これはただの欲です。
もっともっと欲しいという欲だけで、
利食いを考えていれば、大抵失敗します。
しかもこの失敗は、最悪の失敗になります。
なぜ私がこの生徒に、
「いつでもいい」と言ったのかは、
何も突き放した乱暴な意見ではありません。
まず、今回の2銘柄の買いに関しては、
この生徒の売買スタイルに合っていない、
本来の投資スタイルを逸脱したものでした。
当然、本来のスタイルを逸脱していますので、
利食い目標などありません。
つまり、利食いポイントは、
そもそも最初からなかったのです。
そしてこれが決定的なのですが、
短期売買を狙う買いポイントとしては、
もう十分過ぎる上昇を果たし、
合格点の値位置に来ていました。
それらを総合して、
「いつ利食いしてもいいですよ。
利食ったら、大喜びして利食いに感謝してくださいね。
立派な利食いだと思いますよ。」
とアドバイスしました。
その生徒は、
「そうなんだ、いつ利食いしてもいいのか。」
と拍子抜けしたようで、
また安心していました。
利食いもそうですが、
投資では、欲しがってばかりでは、
何も得られないことがあります。
昔、ある人に教えてもらいました。
「欲しがる心を捨てれば、
恐怖は消える。」
この言葉は強烈でした。
それこそ、心から何か憑き物が
落ちた気がしました。
投資でも、必要以上に
欲しがる心を手放した時に、
うまく回り始めることがあります。
考えてみてください。
利食いは千人力です。
いつでも自由に利食って、
感謝を忘れないでください。
また利益がやってきます。
よろしいですか?