◎重要◎世界的な金融政策の意外な変化
経済情報
2021年11月2日のオーストラリアの金融政策決定会合以来、米、英などで、市場の早期利上げ観測が否定され、各国の金利が低下している。
それに伴い、ポンドや豪ドルは売られている。
利上げ期待で買われていた通貨ほど、売られている感じだ。
オーストラリアは、インフレ高騰が続かない理由として賃金の伸びが低いことを挙げている。
英国は賃金上昇を予想しているが、インフレ高進見通しより成長減速への懸念を重視した。
ECBのラガルド総裁は、11月3日の講演で市場の利上げ観測を性急だとしてけん制した。
米国パウエル議長も意味不明なことばかり言っているが、利上げには慎重な姿勢を見せた。
賃金上昇が続いているが、賃金上昇スパイラルが起こる兆候はまだ出ていない。
物価上昇率は2%を上回っているが、長期的に平均で2%になるようにする。
失業率が低くても、最大雇用とは言えない。
コロナ前の雇用水準に戻らなくても、最大雇用かもしれない。
最終的には判断の問題だ。
以下、豪米の賃金の上昇率のグラフも含めて、もう少し詳しく述べる。
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