《東洋経済ONLINEでコラム掲載中》市場は常に循環しています。
おはようございます、松下です。
全ての市場は、
常に循環しています。
具体的には、上昇と下落、
期待(強気)と不安(弱気)、
トレンドと調整、拡大と縮小などの循環です。
循環というくらいですから、
上昇の後には下落が、
トレンドの後には調整が
必ずやってきます。
そして、再び下落から上昇へ、
調整からトレンドへの循環が繰り返されます。
長く市場にいると、
この循環を何百回も目の当たりにしますので、
上昇の中で、「いつか下落がくるな」と思いますし、
強気のトレンドの中で、「下落調整に備えよう」と
思い準備します。
しかし、周りを見渡してみると、
長く続く上昇の中で、まるで次の下落は
ないかのような偏った心理状態が充満します。
ちょうど今日経平均株価で、
そのような偏った心理状態が形成されています。
10月2日から始まった上昇は、史上初の16連騰を記録し、
その後一気にバブル後の最高値を更新しました。
移動平均線との関係で見ると、
9月11日の終値で10日移動平均線を上に抜き、
11月13日の終値が10日移動平均線を
下に抜くまで、一度たりとも10日移動平均線を
割らずに上昇を続けました。
これだけ一気に上昇する様子は、
そうそうお目にかかれるものではありません。
異常な相場が形成されています。
そして異常な相場はいつまでも続きません。
この異常な相場に慣れてしまい、
気が大きくなり、資金管理にゆるみが生じれば、
厄介な事態が待ち受けています。
市場は常に循環しており、
行っては戻り、戻っては行き、
と揺れ動き続けます。
その揺れや循環の中で、
投資家は自分がどこから利益を獲るかを
明確に決めていなければ勝てません。
市場と一緒に揺れてしまい、
資金を失ってしまいます。
市場の循環の中で、
自分の立ち位置とターゲットを
明確に決めるようにしましょう。
そうすれば、利益が循環します。
よろしいですか?