マーケットの賢人と冒険しよう! 常勝ジャングルクルーズ【第1回】ガラケートレーダーこと五十嵐隼人氏
【第1回】
ガラケートレーダーこと五十嵐隼人氏
・ガラケーで巨大なマーケットに挑む男
高速取引やアルゴリズム、AIが全盛の昨今、なんとガラケーでそうしたマーケットの巨人に立ち向かい、勝利し続けている男が存在する。
『ガラケートレーダー』こと五十嵐隼人氏(以下:ガラケー氏と呼ぶ)だ。彼はその名の通りガラケーをこよなく愛し、現在もトレードの大半をガラケーで行っている非常に個性的なトレーダーだ。
そのユニークな投資スタイルと印象的なマスク姿も相まって、様々なメディアに取り上げられることも多い。
しかも兼業トレーダーでもある彼の投資スタイルは変幻自在。スキャルピング、デイトレード、スイングから中長期トレードまでを行うという。
・興味はあったがゲームですら勝てない日々
そんなガラケー氏に投資を始めたきっかけを尋ねると「当然、お金がほしい! お金を増やしたい!って思いからですよ(笑)」と茶目っ気まじりで答えてくれたが、実のところその情熱は半端ではない。
「僕の親友が野村證券に勤めていて、彼にFXを教わったのが僕の転機ですね。もともと株には興味を持っていて、ニンテンドウDSで株のゲームをやりながら株をやっていたんだけど全然勝てなくて…。それで親友に相談したんです」と当時を振り返るガラケー氏。
その友人の話を聞き、あっという間にFXにのめり込んだ。あげくは土日まで親友の家に押しかけていたという。
「ほんと迷惑だったと思いますよ。ほぼマンツーマンで手取り足取り、根掘り葉掘り聞いていましたからね。それ以来、彼は僕の師匠なんですよ」と、かなり貪欲に知識を吸収していった。
・師匠の言いつけを破りどっ高値でエントリー
そうしてFXを熱心に学んでいたガラケー氏だったが、その師匠には基本的なスキルを身に着けるまでは「トレードはやるな!」と言われていたという。そのためデモトレードを利用しながら知識を蓄える日々がつづくが、つい魔がさしてしまう…。
「師匠が結婚して、新婚旅行に行っている間に勝手にポジションを取っちゃったんです。2008年の5月、103.76だったかな。どっ高値でポジションをとっちゃって。そこからすぐに102円くらいに下がて青ざめましたよ」
・シロートだったことを痛感
そんなとんでもないポジションでエントリーしてしまったガラケー氏の初陣だったが…。
「含み損をかかえて完全に身動きがとれなくなっちゃっいましたね。そこで恥を忍んで師匠に相談したら、適切なアドバイスをくれて結果的には55万円の利益で終えることができました。しかしこの時、自分がまだまだシロートだったということを痛感しましたね」と、そうした苦い経験を糧に、ガラケー氏はさらにFXを学んでいったという。
・自身でも独自の投資手法も編み出す
またガラケー氏は師匠から教わった手法に加え、自身でも独自の投資手法も編み出す。
「当時はとにかくわからないことや疑問に思ったことは、コールセンターで聞いていましたね。ある日、証券会社の画面をみていたら、本日の仲値不足本数が何百本とか書いていて、特に五十日には3、4百本の不足とかって増えているのに疑問を持ったんです。そして証券会社にかたっぱしから聞いて回ると、不足本数が多いとドル不足なんでドル買い円売りが起こるということがわかったんです。これは使えると思って、パターンを研究して始めたのが『仲値トレード』なんです。これからFXを始める人は、まず証券会社のコールセンターは使い倒したほうがいいですよ。僕なんか普段の話し相手感覚で利用してましたから!」
基本は高金利通貨の中長期投資を行いながら、現在は株式や不動産投資も行っているというガラケー氏。それらの投資でも成功しているのは、こうした積極的に情報を収集する姿勢と果てない探究心を持っているからなのかもしれない。
INTERVIEWER
もっさん
某自動車雑誌の編集者を経て、2017年11月より株式会社ゴゴジャン(メディア営業部)に入社。『投資家の英知をすべての人に。』の企業理念に共感し、それを実現すべく奔走中。
優れた投資家やシステム開発者の方々にインタビューを行うことで経済的自由を勝ち取る野望を抱く。
Is it OK?