米国金融政策が株価に与える影響は?
株式
昨年12月14、15日のFOMCの議事録で、
(1)FRBは、高インフレと完全雇用に近い経済の過熱予防のため、速いペースの政策金利正常化が妥当となるかもしれないとの見方を示した。
3月以降、3か月ごとに0.25%ずつの利上げというシナリオが予想されるが、1回で0.5%利上げということもあるかもしれない。
また、2会合連続の利上げもあるかもしれない。
(2)FRBのバランスシート圧縮のタイミングについて、過去の事例よりも利上げ開始時期に近くなる可能性が高いとした。
前回利上げサイクルでは利上げ開始からバランスシート圧縮までに約2年の期間があった。しかし最新の議事要旨では、利上げ開始後の「比較的早い時期に、連邦準備制度のバランスシートの規模を縮小し始めることが適切になり得る」との一部当局者の認識が示された。
これを受けて、株価指数は下落、米国債利回りは上昇した。市場が織り込む3月利上げ確率は約67%に上昇した。
では、利上げや量的縮小が株価に与える影響とは?
(A)債券と比べ相対的に株の魅力が低下する。
(B)上記と同じことであるが、DDMにおいて現在の理論株価が下落する。
(C)企業の借り入れコストが上昇し、企業収益が低下する。
(D)家計にとっても金利上昇で借入負担が増すので消費が抑制され、景気が悪化する。⇒企業収益が低下する。
これを計量的に見て、今後の株価を予想する。以下のとおりである。
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