米物価高も、金利は低下、大幅ドル安の不思議
経済情報
まず、消費者物価から、2021年12月は高い。
米12月CPI前年比7.0%上昇、約39年ぶりの高い伸び 利上げ圧力高まる | ロイター
特に高いのが、衣服(消費者物価に占める割合2.7%) 、新車(同3.9%)、中古車(同3.4%)。
前月比も高い。しかし、エネルギーを除くサービス業(消費者物価に占める割合57.7%)から更に住宅(同32.4%)も除くと、価格上昇率は僅か0.14%(年率1.7%)である。手の打ちようのないインフレではないかもしれない。
とにかく、この昨年12月の消費者物価の発表を受けて、利上げ期待がさらに高まった。FF先物が示唆する3月の利上げ確率は82%、年4回利上げの確率は54.4%。
原材料(非鉄金属など)価格が上昇、米国長期金利は低下(欧州金利も低下)、ドルは大幅下落。株価はほぼ横ばい。
金利がやや低下したのは、利上げ時に通常起こる長短金利差の縮小によるものと考えられるかもしれないが、ドルの大幅下落はわけがわからない。
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