ヤラレてもブレるな!
株式
一定の金額を動かさないと、トレードを実行する意味がありません。
10万円の資金を100%稼働させて10倍になる銘柄を当てたとしても(もちろん10倍まで持ちつづけたと仮定する)利益は90万円ですが、資金が1,000万円あれば、10分の1の1割でも100万円の利益なので、ラクに継続することで、よい結果を持続することも可能です。
小さいオートバイで時速100キロではなく、大きな乗用車で余裕の時速100キロのほうが、周囲を気にする余裕があって安全なのと同じです。
かといって、過度に大きな金額を売買口座に入れてはいけません。
見込み通りにいったときの利益を減らしてでも、大きくヤラレる可能性を排除しなければならないのです。
ヤラレの金額を札束が飛んでいく映像に置き換え、感情的に混乱して迷走しかねません。
こういった、ちょっと臆病すぎるくらいの感覚で余裕ある計画を立て、そのなかで思いきり、感じた通り積極的に行動すると、全体のバランスはよくなるでしょう。
トレードでは、数多くの事柄を自分自身で決めなければなりません。
ところが、自分で決めたことなので、自分で変更することもカンタンです。
注意すべきは、いわゆる「ブレ」です。
今回はダメだったから次はこの基準で……とちょこまか変更するようでは、「ダメだった」と判断する基準そのものが消失してしまうでしょう。
統計的に降水が少ない時期に雨の日が続いて客が来なかった……こんなことだけで商売の方向を変更したりしません。
ところがトレードでは、そんなダメ対応をしてしまうのです。
「ラクして儲かる方程式」を探そうとすると、この類の過ちを犯してしまうので、苦労は必然、それを「つらいと感じない姿勢」を探し求めるべきです。
基準を絞り込んでトレードに臨むしかない以上、不可避の連敗が原因でブレが生まれないこと、小手先の対応を試みないこと、そうならないような認識と計画をもつことが大切です。
すべて自分の意思なので、「ヤラレてもつづける」ことが、ひとつのコツといえるでしょう。
連敗も必須だから、ヤラレてもつづける──これがトレードの現実ですが、連敗が多すぎる場合や、2年、3年とつづけてもプラスになりそうもない場合、根本から見直す必要があります。
直近だけ具合が悪いのか、根本的な誤りがあるかの判断は非常に難しいのですが、単に「損した」ではなく、2つの異なる判定があることを理解しておく必要があります。
パラメータの設定がうまくできていない、銘柄選定が悪い、資金稼働率の設定が悪い、銘柄の組み合わせ方がよくない等々、チェックする観点はたくさんあります。
これを総合的に考えて「長くつづく」方法を構築していくことこそが、トレードの道です。
そのなかで、思い切って方式を変更すべきときもあります。
トレードの道を適切かつ良質なものにするために、「理想の値動きパターン」を定義する、そのうえで現実を正しく認識することが必須です。
手法を決め、その手法の長所だけでなく欠点もあわせて確認することです。
自由に考えて自由に進むのが個人投資家の姿ですが、自由とブレは全く意味がちがいます。
確固たる考え方をもち、ブレずにつづけることです。
同時に、考えを改めることをいとわずに研究してください。
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