値動きの中を“泳ぐ”ための実践論
株式
タイトルに示した「泳ぐ」という表現は、値動きへの対応という意味でドンピシャな気がします。
ズバリ、波がチャプチャプする海で泳ぐことを想像してください。
ちょっとだけ波が大きいと、水のかたまりが顔にぶつかります。進む方向にスッとスピードが出ることもあれば、逆方向にグッと押されることもあります。それらの変化は予測した通りではなく、突然やってきます。
でも、いろいろな変化をうまく吸収しながら、なるべく疲れないように、もちろん溺れそうにならずにコツコツと進んでいくことができます。
こういった感覚を、そのまま相場に当てはめたいのです!
・勝率を高めることも可能
・しかし、“高い勝率=利幅を伸ばせない”が原則
・高い勝率で一定の利益を上げる方法はかなり特殊
↓ ↓ ↓
・一定の頻度で出動し、“当たり外れ”を受け入れる
・そのためには、ポジション操作による対応が重要
多くの一般個人投資家は、「当てる」ことに固執しすぎです。
「当てよう」という気持ちも、真剣に予測するためには必要ですが、「曲がる(予測が外れる)こともある」「イヤになるほどの連敗だってある」という現実に合わせ、プレーヤーとしての“対応”を考えるのがトレードの王道です。
こういった発想が生まれると、「予測」の重要度、というか“位置づけ”が変わってきます。「当たらないとダメだ!」という強迫観念にせまられ、外れたときの悲壮感が漂う状態から、「予測は行動のキッカケでいいのかな」くらいの、ラクなイメージに移り変わるわけです。
カネのことだから、真剣でなければいけません。
でも、眉間にシワをよせて考えたって、明日の価格を知ることはできません。
だったら、適度にチカラを抜いて、ちょっと笑顔を浮かべる余裕があるほうが、実践者としての能力を十分に発揮できるはずです。
予測はトレードをスタートするキッカケにすぎない──。
ナチュラルな思考で、自然体の構えをつくるのが正解です。
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