勝率を求める姿勢も通用する?
株式
6月6日(月)のブログで示した結論が、「勝率」という数字を捉えるときの原則です。
でも、「勝率を高めて勝つ」方法もあります。
“ある条件”がそなわればいいのです。
ひとつの例は、マーケットでの動きを“常に先取り”することです。
なにか材料が出る、関連銘柄が反応する……この動きを、見事なまでに先取りするのです。
しかし、相当な情報収集力と分析能力、どのような連鎖が起きるかを瞬時に判断するチカラ、さらには、ほかのマーケット参加者よりも素早く行動する特殊能力が求められます。
不可能ではありませんが、こんな現実離れしたような成功物語に目を向けず、誰でも実現可能な“条件”を考えましょう。
ズバリ、「出動を限定する」ことです。
出現する頻度が極めて低い半面「かなりの確率で勝てる」状況を定義し、それ以外のときは一切手を出さない、と決めるのです。
実はこの姿勢、ある意味、トレードの基本です。やたらと手を出すからヤラレるのです。
例えば、
『世の中がひっくり返るほどの暴落で買い下がる』
という戦略を考えてみましょう。
ちょっとした暴落でも出動して買い下がっていたら、下げ途中で買って、単に“逆行するポジション”をつくるケースが増えますが、「5年に一度しかなさそう」なビックリするほどの状況だけに限定したら、高い確率で勝てそうです。
しかし現実では……ガマンできません。
暴落を待てずに、なにかを見つけて手を出してしまいます。
そこで、もう少し実現性の高い設定を考えましょう。
『年に1回か2回、的中率の高い状況を定義しよう』
これならば、かなり現実的です。
このガマンすらできないのが人間の心理ですが、儲けるには「この程度のガマンはしよう」というのが実践論です。本当は、ガマンではなく、それを自然体にしたいのですが……。
実は、中源線建玉法も、こういう考え方とマッチするのです。
日足の折れ線チャートでパターン分析し、トレンドのスタートを検出するのが中源線の強弱判断です。
これを、次のように捉えるのです。
「陰陽の転換は、たびたび起こる。でも、裁量によって、いくつかの条件が整ったときだけ出動しよう」
中源線の応用、しっかりした理解が必要な“アレンジ”です。
ちょっと深い話ですが、こんな姿勢を目指す発想だけはキープしておいてください。
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