FX必須情報 為替相場と金利差 2022/07/01
FX
為替相場を見ている人には必須の基本情報。
相場は需給で決まるが、為替相場の需給を動かす大きな要素は金利差。
為替相場と金利差の関係はFXにとって最も重要で基本である。
常にその状況を把握する必要がある。
その関係は恒久的なものではない。しばしば形を変える。
定期的に、その関係の情報をフォローしている。
相場は一気にわかりにくくなった。
1980年から最近まで、世界経済はず~とディスインフレだった。
米国の金融政策は、雇用の最大化と景気過熱予防が主たる目的だった。
米国の金融政策は、雇用の最大化と景気過熱予防が主たる目的だった。
しかし、今は、インフレ抑制が最優先になっている。
40年なかったことが起きている。
ISM指数が53まで低下してきて、10年国債利回りが前年同期と比べて0.5%以上高いのは、殆どなかった。2回あった。90年と06年。リセッションに入る前。普通ではなかったときと言ってもいい。06年は住宅バブル崩壊し始めた時だ。どちらの時も、そのあと金利は大きく低下している。
しかし、今回はわからない。40年ぶりのインフレがどうなるか見極めがつかないからだ。70年~80年代の時の金融政策は金利コントロールからマネーサプライコントロールに変わった。金利は市場任せにしたので金利は果てしなく上昇した。
あまりに昔のことでかすかな記憶しかないが、確か、米国M1の発表が木曜日の日本時間午後9時半に行われ、為替・金利・株価相場は大きく動いた。私は外株ファンドマネージャーだったが、隣の隣は外為チームだった。彼らは、午後6時ころ、食事を兼ねてカラオケに行き、午後9時頃帰ってきて、ロイターモニター、テレレート(当時はBloombergはなかった)とにらめっこ、外為銀行とも連絡を取りつつ、臨戦態勢。
M1(日本のM-1グランプリではない)の発表は、今の雇用統計発表時以上に大イベントだった。
とにかく、為替・金利相場は一気に読みにくくなった。
今は、インフレは依然強いが、一方で景気減速感から金利動向は落ち着かない。
こうしたなかで、為替相場はどのように動いているのだろう?
以下、定例のグラフ(ドル/円、ユーロ/ドル、ポンド/ドル、豪ドル/ドルとそれぞれの金利差との相関)を掲載する。
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