投資の王道(番外編)
投資の王道(番外編)
FXで後出しじゃんけん?!
通貨強弱のインジケータを使って、チャートを眺めていると、「FXで後出しじゃんけん」ができるのではないか・・・と考えました。
1. 事例1(CAD)
2022年7月13日23:00(JST)に、カナダ銀行(中央銀行)は政策金利を1%引き上げると発表しました。金利の引き上げは、一般的に当該通貨を相対的に強くする効果があります。
下の図は、政策金利発表当日のCADJPYの5分足チャートです。
利上げ発表により、乱高下し、チャートに47PIPSのギャップ(窓開け)が発生しています。
その後の推移を追ってみます。
同じく5分足チャートですが、表示範囲を翌日まで広げました。水平線を3本引きました。
①
レジスタンスライン
②
終値ベースで引いたレジスタンスライン
③
窓開け最高値に引いた水平線
利上げ後は、上に伸びることが分かっているので、①、②、③のレジスタンスラインを抜けた所で、買いエントリ―します(水色矢印)。チャートパターンとして長い下髭が2か所出ているのも、上への買い圧力が強いことを示唆しています。
利上げ発表 → ギャップを付け乱高下 → 揉み合い(約10時間) →
それぞれのレジスタンスラインを上抜け → N字の頂点 → 下落
通貨の利上げが発表されたら、その通貨(CAD)と、日足で最も弱い通貨(この例ではJPY)の通貨ペアCADJPYの動きを監視します。発表直後の乱高下は無視して、翌日にレジスタンスラインを上抜けしてきたら、「後出しじゃんけん」の買いでエントリーします。N字の利幅が取れたら利確、上昇トレンドラインを割り込んできたら利確します。
この事例では、約50~60PIPSの利益が、「後出しじゃんけん」で取れたことになります。
念のため、通貨強弱のグラフも見てみましょう。下の図は、「8C通貨強弱見える化インジケータ」をCADJPYの15分足チャートに表示させたものです。
上半分が、CADJPYの15分足チャート、下半分が「8C通貨強弱見える化インジケータ」で描画したものです。黄色太線がCADのグラフです。利上げ直後から、CADが最も強い通貨に躍り出ています。翌日CADは最上位の座をUSDに譲って撤退しています。この間、JPY(緑色グラフ)は、一番下を走っています。
CADが最上位に位置する間、CADJPYの買いポジションを持ったとすれば、約70PIPSの利益が得られたことになります。
よろしいですか?