FX必須情報 為替相場と金利差 2022/08/5
FX
何度も書いてきたように、市場の見方とFRBのスタンスにギャップがある。
市場は、利上げ⇒景気減速&物価沈静⇒利下げ をメインシナリオに考え、来年にもFRBは利下げに転じると考えている。物価押し上げの二つの要素(商品価格の上昇、賃金上昇)のうち、商品価格は低下してきており、物価上昇はピークアウトした感が強い。
一方、FRBは、雇用指数は「引き続き好調で、採用凍結や人員削減の兆候はほとんど見られない」として、賃金コスト上昇圧力がかかっており、利上げの手綱を緩める気はない。物価上昇率はピークアウトしたが、目標の2%に下がる道筋はたっていないと考えている。
要は、市場は、景気減速⇒賃金上昇率低下 が起きると考えているが、FRBは雇用市場は依然タイトであり、そう簡単には賃金上昇率は低下しないと考えているということだ。
私は、FRB寄りの考えをしているが、相場は市場が決めるので、市場に逆らうわけにはいかない。なので、ポジションをとるのを見送ってきた。どこかで、市場の考えが修正される時がくるので、その時まで待とうということだ。
8月2日、有事の円買いが起きた。これで円キャリートレードの巻き戻しが一気に進んだと判断して、ドルを@130.70で少し買った。1円刻み程度でナンピン予定だったので少しだ。結局、その1回の買いで終わった。
雇用統計は弱いと考えていたので、発表前に一部手仕舞おうと考えたが、何しろ小さなポジションなので一部手仕舞いなどはしようがない。
予想外の雇用統計で、ドル高が進み、ラッキーになった。
しかし、えてしてラッキーな時はポジションが小さい。それなりに利益はでたが、大きくはない。(世の常として、大きくポジションを取ったときにアンラッキーなことが起きがちだ。)
なお、ニュースを見ていると、一部の為替アナリストは、ドル/円相場と米日10年金利差から126円もという見方もあったようだが、「為替相場と金利差の関係は恒久的なものではない。しばしば形を変える」ので、その見方は重視しない方がいいと、何度も書いてきた。
本題に入る。
為替相場を見ている人には必須の基本情報。
相場は需給で決まるが、為替相場の需給を動かす大きな要素の一つは金利差。
為替相場と金利差の関係はFXにとって最も重要で基本である。
常にその状況を把握する必要がある。
その関係は恒久的なものではない。しばしば形を変える。
定期的に、その関係の情報をフォローしている。
以下、定例のグラフ(ドル/円、ユーロ/ドル、ポンド/ドル、豪ドル/ドル、ユーロ/円とそれぞれの金利差との相関)を掲載する。
(1)ドル/円
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