支持と抵抗の認識手段 -プライスアクション研究記録- 【part 2】
FX
Intro
プライスアクション研究記録第2弾です。今回の記事では支持と抵抗の認識手段。価格線(ラインチャート)を使用した方法です。
以前の記事では
以前の記事では、相場における価格動向の構成素という題目でまずは価格の動きに関係のある事柄を分類するところで一度区切りました。
価格を読むことに挑戦してみるには、まずは大きな要素を細分化したうえでそれぞれの特性等を考えてみるのがいいのかもしれないと考えています。(あくまで個人的な意見です)
軽く以前の記事の内容をまとめてみます。
まずは、画像から
ドル円の一時間足をとりあえず持ってきました。
何もインジケータをつけていない更地状態ですね。
このチャートの状態から、以前の記事でも行ったように価格の動きを表している構成素を抽出してみます。
一つ目:
ロウソク足
二つ目:
価格線
この二つでした。
残りの詳細は、再びにはなりますが、相場における価格動向の構成素を参照していただければと思います。
Main Topic
-価格の動きから生じる支持と抵抗の認識手段-
-価格の動きから生じる支持と抵抗の認識手段-
それでは、今日の本題です。
支持と抵抗を価格の動きに沿った形で認識していく方法について。
まずはどのような結果になるかチャートで示してみます。
※手法の実験中で画像上にポジションが写ってしまいました。できれば気にしないでいただけると幸いです。
チャート上に黄色の点と青色の点を表示しました。
終値における支持と抵抗を表しています。
描画基準は、
1.一本前の終値が今現在の終値よりも高いところにあると、黄色。
2.一本前の終値が今現在の終値よりも低いところにあると、青色。
3.一本前の終値が今現在の終値と同じ価格なのであれば、白色。
にしてあります。
では、なぜこの基準を採用したのかです。
なぜ一本前と今現在で認識するのか
単純に、それがベストな選択だと考えたからと強引に議論を断ち切ることもできますが、自分なりに定義の裏付けを言語化してみると、
1.「一本前と今現在を見ることで直近の変化に可能な範疇で迅速に対応できるのでないか」と考えたから
2.「インジケータ化するうえで、余分なことをしなくても済み、単純さが維持できる」と考えたから
3.「損切りラインや利確ラインを置く際に、値ごろ感を排除しやすいのではないか」と考えたから
4.「ほかの分析ツール(フィボナッチ等のチャート分析ツールやオシレータ等)との組み合わせる際に、この定義だと一貫性が維持しやすい」と考えたから
思いつく限りだと、今はこういった理由付けになります。より客観的な定義づけができそうであれば、随時変えていきます。
実践
実際にどう見ていくのか画像を参照しながら書いていきます。
画像にトレンドラインを用いて、線を引いてみました。
1.黄色の線が終値における抵抗ライン
2.青色の線が終値における支持ライン
になります。
例えば、ブレイクアウトをしたらという表現をどこかで見聞きしたりしたことがあるかと思います。
そのブレイクアウトのポイントになる価格ってどこ?と不安を感じたりする時もあったりなかったりするかもしれません。
そのブレイクアウトのポイントになる価格ってどこ?と不安を感じたりする時もあったりなかったりするかもしれません。
少なくとも、この定義づけだと、抵抗ラインがここにあるから、ここ抜けたら(ブレイクアウトしたら)なんかあるかもしれない。
とチャートを見ていく上では迷いが減るように個人的には感じています。
ほかにも、スイングを引いてみるのも面白いかもしれません。例を画像にしてみました。
手動でやると結構大変なのは否めない...(笑)
自動化できないかなと方法を考え中です。
価格を客観的に読む第一歩として、支持と抵抗の一貫性を持った認識方法を考えてみる。言葉で表しきれないほど大切なことなのかもしれません。
もし、これ以外の見方があるとしたら、どんな見方があると考えられるか。移動平均線を使うことで、ノイズが減った状態の支持と抵抗を定義づけできるかもしれません。
そして、終値ではない、高値、安値、始値。その三つの価格帯での支持と抵抗はどう推移しているのか。
考えどころだと個人的には思ったりしています。
Summary
今回の記事では、支持と抵抗の定義と簡単な使い方をまとめてみました。
簡単におさらいをしてみます。
一本前と今現在の価格線を比べることで、支持と抵抗の定義ができる。
それぐらいですね。
そこからどう応用していくのか、それはトレーダにお任せになっていきます。
少しでも参考になれば幸いです。
追伸:
ラインチャートというインジケータをバージョンアップしておきました。画像でも出したような、点が表示されるように仕様変更を施してあります。
もしよければ、見てみてください。
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