bitFlyerのLightning FXに導入されたSFD制度に翻弄される
みなさんどうもSFD!取引の感覚がまた狂ってきた@xi10jun1です。
ビットコインが回復傾向のようですが、bitFlyerのLightning FXでは150万円付近まで伸びてきました。
一方で僕の買ったNEMは、100円台に復帰してくれませんなぁ・・・。
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今週(2018年2月16日~2018年2月22日まで)の成績
まずはいつも通り成績から。増減を先に発表します。
- 先週(~2018年2月15日)資産:62,218円
- 今週(~2018年2月22日)資産:62,218円
- 増減:+0円
今週はトレードを控えていました。理由は後述するSFDの影響です。
現行のSFD制度、有識者のツイートやブログを漁ってみたんですが、あまり評判はよろしくない様子。
というわけで今回は、SFD制度について書いていきます。
SFD制度とは?
SFD(Swap For Difference)制度は、現物(BTC/JPY)とLightning FXの価格乖離の縮小を目的として導入されたbitFlyerの制度です。乖離している方向にポジションを建てたときに、乖離率に応じたSFDを徴収(言わばペナルティ)し、逆ならSFDを付与(言わばボーナス)するもの。
詳しくは公式ページへ→手数料一覧・税 - ビットコイン(Bitcoin)の購入/販売所/取引所 【bitFlyer】
SFDの計算式は「SFD(円)= 取引数量×Lightning FXの取引価格×SFD 比率」となります。
価格乖離は下記の通り。
- 価格乖離10%~15%未満:SFD比率0.5%
- 価格乖離15%~20%未満:SFD比率1.0%
- 価格乖離20%~ :SFD比率3.0%
例えば現物が1BTC=100万円で、Lightning FXで1BTC=110万円の場合、乖離率10%なのでSFD比率は0.5%になります。
ここでAさんがLightning FXで1BTC=110万円の買いのポジションを取るとこうなります。
1BTC×110万円×0.5%=5,500円
取引が成立するのは相手がいてこそなので、Aさんの相手をBさんとするとこうなります。
- Aさん(買った人):5,500円のSFD徴収
- Bさん(売った人):5,500円のSFD付与
逆に現物が1BTC=100万円で、Lightning FXで1BTC=90万円の場合、乖離率は同じ10%なのでSFD比率は0.5%になります。
ここでAさんがLightning FXで1BTC=90万円の売りのポジションを取るとこうなります。
1BTC×90万円×0.5%=4,500円
同様に、Aさんの相手をBさんとするとこうなります。
- Aさん(売った人):4,500円のSFD徴収
- Bさん(買った人):4,500円のSFD付与
つまり「こっち(乖離が縮小する方向)の水は甘い(SFD付与)ぞ~、あっち(価格が乖離する方向)の水は苦い(SFD徴収)ぞ~」ってわけです。
ところがこれ、SFDを徴収されない乖離率10%未満で買って乖離率10%以上で売る(SFD付与)の攻略法ができてしまい、価格の乖離を是正するどころかむしろ助長する効果を生んでしまったんですよね。
これがおかしかったので、今週はトレードを控えていたんです。bitFlyerがいつこれについて言及するか、そしてそうなったら価格がどうなるか分からなかったので。
無料用まとめ:SFDはルール変更へ
そのため今週は、売りポジよりも買いポジのほうが有利になってしまい、Lightning FXにおけるBTCの価格が急上昇していました。今週はこの辺の動きを理解するまでに時間がかかってしまった。
そしてこのコラムを編集中、bitFlyerよりSFD制度の変更を検討するとお知らせが届き、Lightning FXの価格は急落しています。
今週もトレードはお預けかなぁ。
というわけで今回の有料コラムは、今後の見通しについて書いていきます。
末尾コーナー1:税金まわりの最新情報!※2018年2月9日更新!
国税庁のサイトに、ビットコインに関する法的な見解の最新情報が更新されています。
それがこちら→No.1524 ビットコインを使用することにより利益が生じた場合の課税関係|所得税|国税庁
2017年12月1日追記:国税庁のサイトに所得の計算方法についての文書が掲載されました。
それがこちら→仮想通貨に関する所得の計算方法等について(pdf)|国税庁
※引き続き、法律や税解釈が変わるなどして、確定申告や納税の方法が変わる可能性があります。申告する前に、必ず最寄りの税務署や税理士さんに確認しておきましょう。
2018年2月9日追記:なお仮想通貨の税金の計算に使えるサービスがあちこちに登場しています。bitFlyerではCRYPTACTと呼ばれるサービスを使うことで、取引履歴から利益の計算が可能であるとリリースがでました。
bitFlyerのリリースはこちら→お取引レポート」のリニューアルとビットコイン等仮想通貨に係る税金についてのお知らせ(pdf)
CRYPTACTはこちら→https://tax.cryptact.com/
CRYPTACTは無料で利用でき、15の取引所(国内:bitFlyer・Zaif・bitbank・coincheck・GMOコイン、海外:binance・bitfinex・bittrex・changelly・CoinExchange・cryptopia・HitBTC・kraken・poloniex・Quoine)および1,680種類の仮想通貨に対応しており、複数の企業をまたいだ仮想通貨に関する所得の計算を行うことができます。
ただしbitFlyerのリリースにもある通り、サービス利用結果に基づく確定申告について、各取引所運営会社、クリプタクト及びEY税理士法人、そして私も一切の責任を負いません。確定申告は利用者の責任において行ってください。
末尾コーナー2:企画中
そろそろ新しい仮想通貨関連のニュースや情報を書いていこうかと思ったのですが、まだ何も思いついていません。企画が決まり次第、こちらに載せていきます!
※無料はここまでです。以降は詳細分析と今後の見通しとなりますので、有料とさせていただきます。「もっと読みたい!」という方はもちろん、投げ銭的な感じでも購読していただけると、とっても励みになります!引き続きよろしくお願いいたします!
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