- プライスアクション研究 -【Part3の前半 通貨強弱について考えてみる 】
FX
Intro
プライスアクション研究記録第3弾です。今回の記事では通貨強弱について考えてみました。
前半記事です。いろいろ複雑に考える前に、基盤づくりから。
以前の記事では
第1弾では、テクニカル分析の観点から相場価格の動きを見ていく際に、どのような構成素があるのかについて(価格動向の構成素)
第2弾では、第一弾で考えてみた構成素を基に、支持と抵抗の認識手段について(支持と抵抗の認識手段)
以前の記事の内容は上記の二つでした。
どんな内容を書いてみるか悩んだ結果、今回は通貨強弱について考えてみることにしました。複数個インジケータを用意し、見比べたりしていきたいと思います。
では、Main Topicに移ります
では、Main Topicに移ります
Main Topic
-通貨強弱というか、もはやインデックス作成になるかも-
FXをはじめ、ETF等で投資・投機を行っていく際の計画づくりに通貨ごとの強弱やそれらの相関関係を用いて、手法を構築していく。こう書くとシンプルなことに見える。でも、いざ考え出すとなかなか難しい。迷路の中に迷路。ちゃんとやらないと、相場ではなく、手法がもたらすブラックスワン現象にやられそう。なので、丁寧に考えてみます。
「そもそも通貨における強弱とは何か?」
ここからまず考えてみることにします。
-通貨における強弱(シンプルに考えてみる)-
通貨における強弱を考えるには、通貨ペアの構成を見る必要があります。もう知っていることかもしれませんが、お付き合いいただければ幸いです。
例えば、昨日為替介入でドラマチックな動きをした、ドル円。
ドル円は、通貨ペアだと、USDJPY。
アメリカドル vs 日本円 =1アメリカドルは日本円だといくらなのか。
となりますよね。
これを強弱を考えるために解釈するのであれば、
アメリカドル vs 日本円 = アメリカドルと日本円のどちらが強いのか。
チャートを出してみます。USDJPY日足です。
今現在だと、142円らへん。 1アメリカドルの価値を日本円で表した数値。
今現在だと、142円らへん。 1アメリカドルの価値を日本円で表した数値。
ドルの価値が強いと、上がる。円の価値が強いと、下がる。
時事的な話題と共に考えるのであれば、為替介入をしたのは、ドルの価値が上がりすぎ、円の価値が下がりすぎ、それを「憂慮」したが故の介入。
今、USDJPYだと、ドルの価値が強い。
では、EURUSDだと、どう映るのか。
では、EURUSDだと、どう映るのか。
EURUSD = ユーロ vs アメリカドル(1ユーロはアメリカドルだといくらなのか。ユーロとアメリカドル、それらの価値のどちらが強いのか)
今現在だと、1ユーロは0.97アメリカドルらへん。
ユーロの価値が強いと、上がる。アメリカドルの価値が強いと、下がる。
と考えることができます。
EURUSD: ユーロの価値は下降、ドルの価値は上昇(今現在の話です)
USDJPY : アメリカドルの価値は上昇、日本円の価値は下降(将来はどうなるかわかりません)
USDJPY : アメリカドルの価値は上昇、日本円の価値は下降(将来はどうなるかわかりません)
投資・投機の観点で解釈をするのであれば、ドルの価値が上昇している、ドルを買うことで将来的なアメリカドルの更なる価値の上昇に投資・投機をしてみよう。
という結論に辿りつくことが可能だと考えてみます。
- 通貨ペアで考えてみる -
上記のことをまとめてみると、通貨における強弱は、AAA / BBB (例:USD / JPY)の価値の変移といえます。
USDJPYとEURUSDを見比べてみます。
USDJPYは上昇していますよね。(ぱっと見だと)
EURUSDは下降していますよね。(ぱっと見です)
USDJPYは上昇していますよね。(ぱっと見だと)
EURUSDは下降していますよね。(ぱっと見です)
同じアメリカドルでも、逆の動きをしている。これを通貨の組み合わせから考えてみます。
USDJPYは上昇している(ドルが上昇、円は下降)
EURUSDは下降している(ユーロは下降、ドルが上昇)
ドルを買うのであれば、USDJPYでは買い、EURUSDだと売る必要があります。
USDJPYは上昇している(ドルが上昇、円は下降)
EURUSDは下降している(ユーロは下降、ドルが上昇)
ドルを買うのであれば、USDJPYでは買い、EURUSDだと売る必要があります。
この組み合わせを簡略化してみます。
アメリカドルストレート(アメリカドルが関係してくる通貨一覧のこと)から6種類。
アメリカドルストレート(アメリカドルが関係してくる通貨一覧のこと)から6種類。
USDJPY
USDCAD
EURUSD
AUDUSD
NZDUSD
GBPUSD
この組み合わせにおいて、アメリカドルの上昇に投資・投機するのであれば、
USDがAAAに当てはまるものは、買い
USDがBBBに当てはまるものは、売り
となります。
これがこんがらがると、損につながることもあるので、本当に気を付けたいところ。
この組み合わせにおいて、アメリカドルの上昇に投資・投機するのであれば、
USDがAAAに当てはまるものは、買い
USDがBBBに当てはまるものは、売り
となります。
これがこんがらがると、損につながることもあるので、本当に気を付けたいところ。
トレードする際に、どちらを買い、どちらを売っているのか把握していかないともったいない。
前半のまとめ
私が考える、通貨の相関を見ていく際の最もシンプルな方法は
1.どちらが今買われていて(上昇するとみられている)
2.どちらが今売られている(下降するとみられている)
これを把握することだと個人的には考えました。
ただ、これの問題点は、短期的な見方につながりやすいこと。結局、今どの通貨が強いのかこんがらがること。
ただ、これの問題点は、短期的な見方につながりやすいこと。結局、今どの通貨が強いのかこんがらがること。
そういった問題点を解決するために、通貨バスケットで考えてみる必要がある。
いろんな通貨指数が考案されているのはおそらく上記の問題点を可能な限り無くすこと。
いろんな通貨指数が考案されているのはおそらく上記の問題点を可能な限り無くすこと。
そういった内容を次の記事では見ていきます。
長くなると読むのも疲れるので、いったんここまでです。
長くなると読むのも疲れるので、いったんここまでです。
ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
週末がリラックスできるものになりますように。
週末がリラックスできるものになりますように。
D.U.C.Kより
2022/09/23 執筆
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