FX必須情報3 為替相場と金利差 傾向は変わらないが一服
FX
今年は(去年から)、FXer(FXをやる人)にとっては、夢のような年だった。
ドルを買って持っていれば、どんどん儲かるのだから。ドルをショートすれば、どんどんマイナスのスワップポイントが膨らみ、我慢できない。結局、ドルを持つことになって、ドルが上昇していく。
ドルを買って持っていれば、どんどん儲かるのだから。ドルをショートすれば、どんどんマイナスのスワップポイントが膨らみ、我慢できない。結局、ドルを持つことになって、ドルが上昇していく。
ところで、プロのファンドマネージャーが最も辛いのは 相場(特に株)が上昇したときに保有していないこと。顧客は相場で儲けるために資金を預けている。相場が下がったときに保有していても、しようがないと顧客は理解はしてくれるが、相場が上昇した時に保有していないことは許されない。
何を言いたいのか。個人投資家なら、「今年 為替では大きく儲かった。ここで降りて、さらにドル高になったとしても、諦められる。」そう思える。これが個人投資家のいいところだ。
それは、そうとして、<先週のレビュー>から、
・ドル/円:
前回のレポートで『金利差はドル/円が140円が妥当水準であることを示唆している。ドルロングポジション継続。ただし、大幅なドル高/円安を期待することは難しいだろう。』とした。
141.50程度を超えるようなら一部売るつもりだったが、ドルの上昇があまりに早く、結局、142.80で三分の一を、144.00で三分の一を、143.80で三分の一を売却。現在、ポジションはゼロである。
先週も、大きなゲインとなった。この3週間のゲインは、非常に大きかった。
・ユーロ/ドル:『トレンドはユーロ安。ただし、ユーロ/ドルと独米金利差の関係がおかしいので、ポジションを取るのは見送る。』という方針通りに何もしなかった。ユーロは、予想と違って、わずか上昇した。
・ポンド/ドル:『トレンドはポンド安。ただし、ポンド/ドルと英米金利差の関係がおかしいので、ポジションを取るのは見送る。』という方針通りに何もしなかった。ポンド、予想と違って、わずか上昇した。
・豪ドル/ドル:『トレンドは豪ドル安。MACDがマイナスなので、ショート継続。』という方針通り実行。やや豪ドル高となり、わずかなロス。
先週は、レーバーデー明け(相場のセンチメントが変わることが時々ある)で、ややセンチメントが変わった動きがあった。そして、週末ポジション調整があり、やや荒れた展開になった。
ポジション調整を起こしたきっかけは、
・ECBが8日、政策金利を0.75%引き上げると決めたこと。0.75%の上げ幅はユーロが誕生した1999年以降で初めて。ECBは日和るのかと考えていたが、景気後退リスクを覚悟のうえでインフレを抑制に出た。
・黒田日銀総裁が急激な円安は望ましくないと述べ、松野官房長官は過度な為替変動に対しあらゆる措置を排除しないと発言。(効果はないが、ポジション調整のきっかけとして使われた。)
本題に入る。為替相場と金利差の関係、今後の展開についてだ。
為替相場と金利差の関係は、為替相場を見ている人には必須の基本情報。
相場は需給で決まるが、為替相場の需給を動かす大きな要素の一つは金利差。
為替相場と金利差の関係はFXにとって最も重要で基本である。
常にその状況を把握する必要がある。
その関係は恒久的なものではない。しばしば形を変える。
定期的に、その関係の情報をフォローしている。
以下、定例のグラフ(ドル/円、ユーロ/ドル、ポンド/ドル、豪ドル/ドル、ユーロ/円とそれぞれの金利差との相関)を掲載する。
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