《東洋経済ONLINEでコラム掲載中》5年で資金を10倍に増やすには?
おはようございます、松下です。
先日、ある個人投資家さんから、
「5年で資金を10倍に増やすには
どんな方法があるのか?」
という質問を受けました。
なかなか興味深い、かなり具体的な
質問でしたので、少し考えてみました。
5年で資金を10倍に増やすといっても、
漠然とし過ぎており、何をやれば
いいのか分かりません。
試しに、年利何%を達成すれば、
5年で10倍に増えるのか、
エクセルを使って計算してみました。
すると、年利63%を5年連続で
達成すれば、納税後の資金で
5年後に資金が10倍に増えることが
分かりました。
※私の稚拙なエクセルの計算ですので、
間違っている可能性もあります。
具体的に知りたい人は、ご自分で
確認することをお奨めします。
年利63%を5年連続、なかなか厳しい条件です。
この目標は、それほど過酷だということです。
それでは、年利63%を達成するには、
どうすればいいでしょうか?
この質問を送ってくれたのは、
株式市場の投資家の方でしたので、
株式投資で考えてみましょう。
例えば、全資金を1銘柄に投じ、
その銘柄の株価が63%上昇し、
利食いに成功すれば、年利63%を
達成することができます。
もっと大きく上昇すれば、
それ以上も可能です。
やっと実現の可能性が見えてきました。
しかしまだまだ穴だらけです。
全資金を1銘柄に投じることは、
資金管理上あり得ません。
そうすると分散投資を行い、
全銘柄の上昇率が63%に達する必要があります。
こうやって考えていくと、
次々にアイディアが浮かんできます。
ただしいずれのアイディアも、
当然実現の可能性は難しいです。
なぜなら、そもそもとてつもなく
高い目標を掲げているから。
個人投資家が高い目標を持って、
その目標から逆算し、日々の売買を
組み立てていくことを、全て否定はしません。
しかし目標が高ければ高いほど、
その内容は厳しいものになり、
現実からかい離を始めます。
投資で大切なことは、
目標と現実の整合性を取りながら、
常に高い目標を追うこと。
そのことを忘れずに、
目標を掲げて、具体的に展開して、
日々の売買につなげてください。
よろしいですか?