The Trade 世界で唯一アメリカを倒せる国 (中国ではない)
長くアメリカに暮らしていると、いつの日かアメリカを倒すのは、
今北朝鮮を挟んで三国志の大国ゲームをやっている中国やロシアではなく、
恐らくメキシコだろうという気持ちなる。
下の添付は2018年に始まったSHOチャンネルのドキュメンタリー"The Trade”
ただしこのTradeは、貿易摩擦ではなく、メキシコ国境を越える人と薬の移動のはなし。
多くのメキシコ人は敬虔なカソリック。
一人一人は善良で決して乱暴ではない。しかしそのようなメキシコ人が、
一度ドラックカルテルのメンバーになれば、敵対するカルテルのメンバーや、
彼らを取り締まる警察官を生きたまま解剖し、その映像を流し、敵が恐怖で震撼することを厭わない。
彼らの同胞はアメリカの都市部で暮らしている。
この仲間を介し持ち込まれる大量の麻薬は、
甘やかされて育った中間層の白人の子供を侵食、
敵対する貧困層の黒人は、一層バイオレンスへかきたてられる。
そうなると、限界が近い警察官の横暴はますますアメリカ社会を分断する。
まさしく英国のアヘンが清王朝を倒した再現。
そんななか、もし民主党が主張するように
(DACAで)200万を超えるメキシコ不法移民の子供たちがアメリカの市民権を得れば、
今は共和党の牙城のテキサス・ジョージア、そして最番重要なフロリダは
完全に民主党の手に落ちるといわれている。
そうなれば、政治力でアメリカの保守は消滅。
少数派になった白人福音派たちは、USAから離脱し、
独自のコミュニテイーを築くことになるだろう。
だからトランプのメキシコ国境の壁は、本当は笑い事はでない。
ただメキシコ人一人一人は、
NYやシカゴで暮らす成功者のような贅沢をしたいのではない。
殆どは子供の将来を願い、家族と平凡に明日を生きるためアメリカに住みたいだけ。
だが、結果的に、それはアメリカにとって、
メキシコは清にアヘンを持ち込んだ英国と、
西ローマ帝国に流れ込んできたゲルマン人が合体した存在になる。
仮に今、中国やロシアがアメリカを攻撃すれば、アメリカは結束する。
アメリカの国力は高まり、アメリカの覇権は復活できるだだろう。
だから習近平やプーチンは、そんな愚かなことはしない。
じっとしていれば、既にリベラル化で虫歯のような侵食が始まったアメリカは
いずれ勝手に自分で溶解する。
(参考 ローマ帝国の虫歯)
この大陸には、これまで通りアメリカ人は住んでいるが
それは日本が今知っているアメリカ人とは
異質な人たちになっているだろう。
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