「見える化インジケータ」の活用(その85)
【特別編】「Trend Line
EX」の使い方
「Trend Line EX」をどう使っていくかについての【特別編】として、「見える化インジケータ」シリーズ活用の一環としてご紹介します。
1. 「28通貨ペア Best Select インジケータ」で全体を把握する。
「28通貨ペア Best Select インジケータ」は、別名「FX電光掲示板」とも呼ばれ全28通貨ペアの、全時間足のマルチタイムフレーム分析を一目で判断できるインジケータです。
「トレードをしない」/「トレードをする」の判断が、色分けと、評価数値の大小により瞬時に見分けられます。
<トレードをしない事例>
(2023年3月7日10:06)
どの行も、カラーが揃っていません。また数値も±2000を超えていないので、トレンドが発生していない状態です。このような相場環境では、トレードをしない方が良いです。
<トレードをする事例>
(2023年3月8日00:06)
[Total]数値で降順に並び替えています。一番下の行にあるAUDUSDは、全数字が赤色系表示になっていて、しかもTotalの数値が-6588.85と大きなマイナスの数値になっています。AUDUSDに下降トレンドが発生していることを示しています。
AUDUSDを売りでトレードすれば良いことになります。
Totalで昇順に並び替えしています。一番上の行の[AUDCHF]をご覧ください。
Total数値がマイナスで最も大きく(-5028.96)、[M30]~[D1]まではマイナスですが、[M5]、[M15]はプラスになっています。長期足では下降トレンドであるが、短期足では上昇に向かっていることを示しています。
2. 「日足通貨強弱グラフ」を見る。
急角度で上昇するCHFに対して、AUDは急角度に下降しています。日足の通貨強弱グラフの全体的な動きとして、収束期から拡散期へ向かおうとしているようです。
3. 「見える化インジケータ」を見る。
「8CP見える化インジケータ」Oceania版を使います。
15分足に「見える化インジケータ
AUDCHFは最も底に位置していて、方向性として少し上向きになってきています。
4. 「究極の逆相関化インジケータ」を見る。
これも15分足に導入したものです。【Corr】で昇順に並び替えています。
[AUDCHF]は、変動幅が大きく、相関係数が-0.88と2番目に大きい負の数字(逆相関関係)になっています。
時間足を変えた場合の相関係数を下に示します。
D1 -0.06
H4 -0.14
H1 -0.80
M15 -0.85 ß 最も逆相関係数が大きい
M5 -0.50
逆相関で最も大きい数値がM15の-0.85になっています。
逆相関で、ボラティリティが大きいものが狙い目なので、時間足を選ぶとしたら15分足になります。
5. 「天底Searchインジケータ」を見る。
【POS】、【Min】で昇順に並び替えると、一番上に[AUDCHF]が来ます。3か月、6か月、1年、2年の全ての期間で、AUDCHFが最も低い位置(大底)にいることが分かります。全通貨ペアを比べた相対的な「天底」指標で、AUDCHFが大底にあることを示しています。
しかも、1か月の期間では、数値がやや大きくなってきており、大底から反転上昇をしていることを示唆しています。
さて、以上の1.~5.で、一連の「見える化インジケータ」を使った相場環境認識と、テクニカル分析が終了しました。
狙い目は「AUDCHFの買い」に決まったので、各時間足のチャートを見て行きます。
6. AUDCHFのチャートを見る。
週足、日足、4時間足、1時間足、15分足を順に見ていきましょう。
日足の直近最安値は、2020年3月19日の0.53361です。
週足から15分足まで、全て右肩下がりに下落してきました。全体的に見ても、現在ほぼ大底の位置にいることになります。
7. 「Trend Line EX」の設定方法
15分足のAUDCHFに「Trend Line EX」を導入します。
(1)Buy/Sellの指定
現在チャートが右肩下がりになっているので、灰色で■Sell↓■になっています。これをマウスで2回クリックしてください。表示が1回目のクリックで■Sell↓■になり、2回目のクリックで■Buy↑■に変わります。
これで、【買い】を指定したことになります。
(2)移動平均線の表示
次に、見やすくするために、移動平均線を2本表示させます。MT4に標準で入っている、インジケータ>トレンド>Moving Averageを使います。期間は20、移動平均線の種別はExponential、色はお好みで選んでください。説明例では黄色にしました。次に2本目のMoving Averageを期間200でカラーは1本目とは違う色にしてください。説明例では、青にしました。
2本の移動平均線を表示させたチャートです。
この状態で、定型チャートとして保存しておくと、次回から呼び出すことができます。MT4の画面上でマウスを右クリックし、定型チャート>定型として保存で、名前を付けて保存してください。
(3)損切の指定
□Auto_SL□をマウスでクリックすると、自動損切の設定が有効になり■Auto_SL■が点灯します。同時に、pink色の損切ラインが水平線で表示されます。
損切幅は、直近高安値から計算する□SL_HL□と、ATRから計算する■SLATR■の2種類から選べます。
(4)分割数とMA20越えエントリーの設定
分割数は、パラメータで指定した数になっていますが、MT4の画面上にある[▼][▲]をマウスでクリックすることで、分割数を変更できます。[分割数:]をマウスでクリックすることで、分割数を1(分割しない状態)に戻すことができます。
ロット数の設定は、分割数に応じて自動的に変更されます。
□MA20Entry□をマウスでクリックすることで、表示が■MA20Entry■に変わり、MA20越えによる自動Entry機能が有効になります。
(5)TL_EX(トレンドライン越え自動エントリー)の設定
□TLE_Hide□ をマウスでクリックすると、表示が■TLE_Disp■ に変わり、自動でトレンドラインが引かれます。
それらしいトレンドラインではありますが、最適でない場合もあります。その場合は、マウスでトレンドラインをドラッグして、最適なライン位置に移動して下さい。
その位置で良ければ、□NonActive□をマウスでクリックして■Active■に変えてください。トレンドラインの色が赤に変わり、トレンドライン越え自動エントリー機能が有効になります。
後は、放置しておくだけで、レートがトレンドラインを上抜けするか、MA20を上抜けしたら自動で買いエントリ―します。
8. 結果
「Trend Line EX」Ver4.00以降で分割エントリー機能が追加されましたので、早速この機能を使ってみました。
エントリー総数は、トレンドライン越えの1本と、分割エントリーによる4本の合計5本になりました。分割エントリー機能により、やや深めの押し目部分を上手く拾っています。2023年3月16日現在、かなりの含み益になっているので、利確ラインを手動で0.61965に設定しました。利確ラインはどれか1本を設定するだけで、他の4本は■uni_TP■機能を使って、全て同じ値(最高値)に設定できます。
さらに、安全の為、損切ラインを0.61527に設定しました。これも、■uni_SL■機能で一括設定します。平均買値が0.60707ですので、仮に損切決済された場合でも、0.00820の利益幅が保証されます。ロット数が2.44ですので、2000.8スイスフラン、1CHF=\142.69で換算すると\285,494になります。
後は、何もしなくても良いのです。メールまたはLINEで利確通知が届くのを待つだけです。
トレード戦略としては、「大底からの反転上昇を買う!」というとてもシンプルな戦略です。「見える化インジケータ」シリーズを活用すれば、28通貨ペアの動きを監視して、どの通貨ペアを選んで、何時トレードすれば良いのかを、誰もが分析できるようになれるのです。
※「Trend Line EX」
https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/42257
「8C通貨強弱見える化インジケータ」にご興味のある方は、以下のページをご参照ださい。
MT4版 https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/39150
MT5版 https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/39159
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