「見える化インジケータ」の活用(その86)
【特別編】「Trend Line
EX」の使い方(その2)
「Trend Line EX」をどう使っていくかについての【特別編】として、「見える化インジケータ」シリーズ活用の一環としてご紹介します。前回の続きになります。
1. 短期時間足に「Trend Line EX」を適用
<事例1>USDJPY 1分足 (MT4を\100ATMに?!)
分割エントリーエントリー機能が付与されたので、1分足スキャルピング等の短い時間足トレードに対して「Trend Line EX」が使えるようになりました。
<事例2>USDJPY
1分足
ロット数を10倍にした事例です。利益金額指定も10倍の\1,000にしました。
これも、2回の分割エントリーです。42分で\1,080の利益が得られました。
「短時間でガンガン稼ぎたい。」というのは、多くの方の夢と願望です。しかし、ここに落とし穴があります。もしも、逆行したらどうなっていたでしょうか。儲けの前に、損失になることがある事を必ず想定してみてください。
実は、上の事例では、長期時間足でのマルチタイムフレーム分析を行ってから、短期足での買いを決めているのです。
移動平均線の方向や位置を確認してみましょう。事例2では、MA200が右肩上がりで、MA20がMA200より上にあり、ダウ理論等の上昇トレンド条件を満たしています。トレンドがあってこそのトレンドフォローなのです。
<事例3>USDJPY
1分足
事例1,事例2に続いて、1分足でUSDJPYの買いを継続してみました。ロットと利益金額の指定は、事例2と同じでロット数0.01、利益金額\1,000です。
最初に買った時点では、移動平均線EMA200は上向きでしたが、途中から下向きに変わりました。レートも大きく下げてきました。そこで、方式を■Pyramidに変更、分割数指定も9に変更して早めの利確を狙いました。結果は6分割エントリーで、所定の利益が得られましたが、最大ドローダウンの記録をみると-\7,650になっています。\1,000得るのに、ドローダウンが-\7,650ですから、条件としては良くないです。EMA200が下を向いてきたので、これ以降のトレードを止めることにします。止めることもトレードには重要なことです。
今回は、「Trend Line EX」の分割エントリーについて、テスト的に運用してみました。合計で\2,280の利益が得られて、勝率100%の結果となりました。
<事例4>NZDJPY
5分足、途中裁量で増玉
2023年3月16日午後のトレードです。木曜日の日本時間13:30頃の「28通貨ペアBest Selectインジケータ」の画面コピーです。
どの通貨ペアも、トレンドが殆ど出ていません。敢えて選ぶなら一番上の行の
ただ、[M5]、[M15]などの短い時間足で、数字が小さいので、下降トレンドといっても弱い状態になっています。
NZDJPYを売りでトレードするが、利益が少しでもでたら「勝ち逃げ」するというデイトレにおけるトレード戦略を立てます。
NZDJPYの5分足チャートに、「Trend Line EX」を入れて、トレードを開始します。ロット数はAutoで、分割エントリー数は4を指定しました。エントリー用にトレンドライン(TLE)をセットしておきます。
最初にトレンドライン下抜けで自動エントリーしました。①
その後、なかなかレートは下がってきません。やはり弱い下降トレンド状態にあるようです。上髭をつけた後、レートが少し下がった所で、裁量による増し玉を行いました。②
「Trend Line EX」は、半自動EAなので、EAが走っている時でも、手動による増し玉ができます。自動/手動のハイブリッドトレードができるEAでもあるのです。
MA20割れにより、自動で3本目のポジションが建てられました。③
その後、指定した利益額で、自動決済されました。④
もともと「少額で勝ち逃げ」を想定していましたので、これで良いものとします。もしも、ポジション保有時間が長くなるようであれば、強制決済することも考えに入れていました。NZDJPYで利益が出ていなければ、早目に打ち切って、他のトレンドが出ている通貨ペアに乗り換える方が、資金を有効活用できるからです。
ここまでで、通算利益が\3,309になりました。(勝率100%)
<事例5> NZDUSD
5分足
例によって、「28通貨ペアBest Selectインジケータ」を参照します。
[Total]で降順に並び替えています。数値的には、トレンドとして強くないですが、一番上の行のNZDUSDの[M5]~[H1]が青色系の表示になっているので、短い時間足で上昇トレンドになっていることを示しています。28通貨ペアの中で、トレードするのであれば、「NZDUSDの買い」になります。
上の図は、実際のトレード結果です。トレンドライン越えエントリーに加え、裁量で増し玉し、MA20越えエントリーにより、Pyramidモードで自動買い増しを行いました。チャートは上昇トレンドの途中にあり、MA20がMA200より上に位置していて、移動平均線の傾きが右肩上がりなので、自動で次々と増し玉されました。得られた利益は\5,544です。
ここまでで、通算利益が\8,853になりました。(勝率100%)
短い時間足でトレンドが発生しているタイミングで、「Trend Line EX」を分割エントリーモードで使用し、欲張らすに早目の利確に徹すれば、かなり高い勝率で利益が得られることが分かりました。
もともと「Trend Line EX」は、日足などの長い時間足で、大きめの利幅を狙うつもりで開発した半自動EAですが、分割エントリーを使用することで、1分足などの短い時間足でも、十分対応できることが示されたと思います。
2. 終わりに
「Trend Line EX」は、ユーザーのご意見、ご要望に応えて、絶えずバージョンアップを続けている「進化するEA」です。現在、Ver5.00となり、「分割エントリー機能」や「タッチ逆張り機能」が新たに実装されました。日足トレードから、1分足のスキャルピングトレードまで、広い応用範囲に適用できるEAであるとともに、ユーザーの皆様方からの、喜びの声を共有できるEAになれることを期待しています。
※「Trend Line EX」
https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/42257
「8C通貨強弱見える化インジケータ」にご興味のある方は、以下のページをご参照ださい。
MT4版 https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/39150
MT5版 https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/39159
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