ビットコインは採掘で新しく発行される(第4回)
連載コラム:ゼロからはじめる仮想通貨トレード:第4回
ビットコインは採掘(以下、マイニング)という方法で新しく発行されます。
採掘というと"ツルハシで金脈を打つ"ような印象があると思いますが、もちろんビットコインは金や銀のようなモノではありません。
マイニングそのものの作業はコンピューターによる膨大な計算処理で行い、マイニングする人はマイナーと呼ばれます。
マイニングという呼び方は表現に過ぎず、実際にやってることはコンピューターを使ってビットコイン取引に不正がないかをチェックし、ブロックチェーンという取引台帳に追記する処理のことをいうのです。
マイニングでチェックされることは?
●送金情報を送った人がそのビットコインの正しい所有者なのか?
●ビットコインを重複して使っていないか?
●実際には所有していないビットコインを送ってないか?
といったことを、世界中の有志たちがチェックしており、チェック作業はおよそ10分毎に行われています。
マイニングで得られる報酬とは?
追記処理を成功させた人には、ビットコインで報酬がもらえるようになっています。
まさにその瞬間が新しくビットコインが発行される唯一の時になります。この流れからも「マイニング」という表現がもっとも適しているのではないかと思います。
なお、マイニング成功=報酬は10分毎に世界で1人だけに発生します。
報酬は50BTC/10分/1人で始まりました。そして、およそ4年毎に半減していくシステムで供給のバランスがとられているんです。
2012年11月に半減して25BTCになり、2016年6月~7月にはさらに半減して12.5BTCになる予定で、供給量が減ることでその価値が上がると予想されています。
単独マイニングはムリ!でも共同マイニングならまだいけるかも
マイニングするには何かしらの許可などは必要なく、インターネットに接続できるパソコンがあればいつでも誰でも参加することができます。
当初はパソコン1台あれば自宅で(PCの)空き時間をビットコイン採掘に充てることができたようですが、今では数百台ものコンピューターを駆使した"マイニングのプロ"が登場するなどして競争が激化しています。
ですので、単独でマイニングするには電気代などの方が高くついてしまうのが現状なので、共同マイニングという手段もあります。
共同マイニングとは、マイニングプール(共同採掘所)といわれるところで数百~1000人などたくさんのマイナーを集約しチームとしてマイニングにあたり、そこで成功して得られたビットコインを山分けする仕組みです。
1人あたりの報酬は微々たる量になりますが、大人数(多くのPC)で挑む方がマイニングに成功する確率が高くなるからという考え方です。しかし、ちょっとの報酬でも将来的に価値がグンと上がるかもと思えば、ちょっと夢のある作業ではないでしょうか?
でも、マイニングはちょっとね…というならば、取引所で「買う」ことになります。これが一般的には最も早い入手方法です!
まとめ
ビットコインはPCを用いたマイニング(採掘)により、ブロックチェーン(取引台帳)に追記処理されることで新規発行される!
written by トレンドストリーム
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