(滅多に起こらない)円安・株高のスピードの速さ 荒野浩の『テクニカル・ルームから』
配信日:2016/11/16 07:45
円安の進展が株価の天井を決める流れ
11/09に日経平均の日中値幅(高値ー安値)
が1,316円と上下に大きく振れた時のドル・円
相場と日経平均株価の高値・安値は以下の通り
でした。
11/09午後を円の高値、株の安値として、円
の戻りをリード役に株価は 4月高値を終値ベー
スでもザラバベースでも上回り、保ち合い相場
を脱した感があります。11/10~15の4営業日
の東京時間の株価の高値、円の安値を示すと、
ドル建て日経平均164ドル?
日経平均株価のドル建て価格は164ドル台前
後で安定しており、見方を変えれば、円安進展
でドル建て表示で164ドルになるよう日経平均
株価が上昇していることになります。それにし
てもわずか5営業日でドル・円で7円以上円安
になり、日経平均株価が1,600円強上昇したの
は驚異的でもあります。英国のEU離脱決定後
の混乱時からの立ち直りは18営業日で、ドル・
円は8.49円、株価は2,074円の上昇でしたから、
そのスピードの速さが分かります。
大台を前に
昨日は108円台に乗せても株価の反応が今一
つだったので、トランプ現象も一服かなという
印象もあったのですが、NY時間に109.34円ま
で円安が進み、シカゴ先物の精算値は17,900円
まで上昇してきました。今日の東京市場はこれ
らの水準を意識した動きになるものと思われま
す。
1ドル=110円、株価18,000円という大台が
見えてきました。達成して止まるのか、大台を
前にして止まるのかは微妙ですが、トランプ現
象のお膝元である米国株価に頭の重さが感じら
れるようになってきており、東京市場でも達成
感が出てきて不思議のない水準と思われます。
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