ドル急騰!(「志摩力男の実戦リアルトレード」より)
考えている以上にドルが上昇してしまいました。戦略を再び積極的ロングの方向にシフトしていかないとと、考えております。
イエレン議長議会証言は、前回と比べてタカ派的な内容。言及はしてませんが、トランプ政権で予想される政策の変化を反映しているものと思われます。12月利上げはほぼ100%であり、その時発表されるドットも(おそらく)少し強気な見方にシフトするかもしれません。
それ以上に(おそらく)影響があったのが、日銀による「指値オペ」。ブルームバーグのラジオを聞いて思ったのですが(アナウンサーの人も、ちょっとエキサイトしてましたが)、日本語で「指値オペ」と書いてもあまりインパクトを感じませんが、英語にすると"Unlimited bond purchase at fixed rate"で、アナウンサーは当然”Unlimited(無制限)"の部分を強調します。普段日本の金融政策に興味のない人が聞くと、凄い政策に聞こえてきます。
ま、上記の点は、半分冗談ですが、かなり早めに指値オペに出てきたということは、20-30年の金利がこの局面で上昇し、せめて1%近くまで行って欲しいと願う生保等、日本の機関投資家にとっては「打撃」でした。「超短金利操作つき、量的質的緩和」を導入した際は、多くの日本の機関投資家、銀行は、実質的なテーパリング政策へのシフトと解釈してました。リフレ派をなだめつつも、徐々にテーパリングし、金融機関の経営に配慮してくれるものと思ったわけです。それが、このタイミングで出てくるということは、10年債がプラスの金利になることもむずかしく、20-30年金利も現状が最高に高いレベルだということです。つまり、日銀は「リフレ派」を切ったわけではなく、切られていたのは本邦機関投資家の方だったわけです。
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