トルコ中銀、サプライズ大幅利上げ! トルコリラ急騰するも買いは続かず!?
TCMB(トルコ中銀)が市場予想を上回る利上げを実施! 今まで、散々利上げ期待を裏切り続けたTCMBですが、今回はとうとう大幅利上げできました。
下落を続ける通貨を防衛したい中央銀行と、利下げをして景気後退を止めたいエルドアン大統領。 今までは、エルドアン大統領の圧力で利上げができませんでした。 そのため、トルコリラは売られ続け、トルコショックを引き起こしました。
↓↓↓トルコショックについては、以下をご覧ください↓↓↓
トルコリラ暴落! 2018年8月10日トルコショック⁉まとめ
続・トルコショックまとめ。トルコだけの問題では済まないトルコ問題!!
上記トルコショック関連記事でも書きましたが、エルドアン大統領の独裁者としての行動がトルコリラ売りに繋がっているようにも思えます。 どうしても中央銀行が大統領の圧力に負け、独立性が保ててないように感じていました。 今回の金融政策発表の前には、「トルコ中銀は何でもやる。トルコ中銀は独立している」などアルバイラク財務相の発言で期待度は上がっていました。 エルドアン大統領の発言が出ていないこともあり、今回こそは、、、という雰囲気が出ていました。
↓↓↓発表前日の見通しは以下の記事をご覧ください↓↓↓
上記の記事でも書きましたが、エルドアン大統領は着実に独裁体制を進めています。 ただでさえ独裁体制が進んでいることが懸念されていましたが、とうとう金融政策発表の1時間前にエルドアン大統領の利下げ圧力が出始めました。 「金利がインフレの原因」「中銀はインフレを正確に予測していない」「インフレは中銀の間違った対応の結果」「金利は低くするべき」と発言! 下記チャートのようにドル売りが進みました。 これは、やっぱり利上げは出来ないのか!?と思ったのですが、、、蓋を開けてみると大幅な利上げでした。 サプライズ利上げ!!
市場予想はバラバラで、コンセンサスと呼べるものはありませんでしたが、
据え置き~3%の利上げ → ネガティブ
3%~5%の利上げ → 想定内
5%~7%利上げ → ポジティブ
こういったところでした。
結果は、6.25%の利上げ!
1週間物レポレートを24.0%に引き上げました。
想定外のポジティブサプライズ! 大幅な利上げで、トルコリラは急騰。 ただ、想定外の利上げの割にはトルコリラ買いは続きませんでした。 ここからは、個人的見解ですが、サプライズには変わりないが想定外でもなかったことが一つの要因ではないかと思います。 また、最大の要因は、これだけの利上げが出来るのであれば、前回の金融政策発表の時に利上げしていれば効果があったものの、追い詰められての利上げのため、利上げの継続性に疑問が残っていることではないかと思います。
今後のエルドアン大統領、アルバイラク財務相、TCMB(トルコ中銀)の動きに注目したいと思います。
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