入手したビットコインはどこに保存/保管するのか?後編(第10回)
連載コラム:ゼロからはじめる仮想通貨トレード:第10回
前回は入手したビットコインを取引所内で保管しておくことについて書きました。さて、今回はウォレットに保管する場合のお話になります。
ウォレットに入れておく
ウォレット=財布です。ビットコインはアドレスと秘密鍵による「データ」ですので、ウォレットはアドレスを保存しておく場所と覚えてもらってよいと思います。 ビットコイン専用のウォレットにはいくつかのタイプがあります。
ウェブウォレット
ビットコイン保有者に代わってウォレットを管理するウェブ上のサービスです。 利便性は高いと思いますが、セキュリティ面をウォレット運営者に一任することになる点は注意しておくことだと思います。
■日本語対応の人気ウェブウォレット ロンドンとNYにオフィスがあるウェブウォレット最大手。 Blockchain.info
日本語にもほぼ対応しており、使い勝手がとても良いと思います。
ソフトウェアウォレット
パソコンやスマホにインストールして使うソフトウェア型のウォレットです。 パソコンのハードディスクが完全に壊れてしまったり、スマホを紛失してしまうと、ビットコインも失われる可能性大です。
クラッキングやウイルスに感染するなどしても同様の被害にあう可能性もあります。
ビットコインの公式ウォレットであるBitcoin Coreは膨大な量のブロックチェーンをすべてダウンロードする必要があるため、インストール完了まで1日~数日かかることがあります…!
■日本語対応のソフトウェアウォレット ELECTRUM 日本語に対応しているようですが、私は使ったことがありません…。
ハードウェアウォレット
コンパクトなハードウェアタイプのウォレットです。 パソコンに常時接続しておく必要がないので、クラッキング等でビットコインが盗まれる危険はありません。
ハードウェアウォレットそのものを紛失したり壊してしまうと、ビットコインも失われる可能性大です。
CryptoLabsのポケットサイズのハードウェアウォレット「Case($199~)」は、ビットコインの送受信だけでなく売買もでき、3つのセキュリティには指紋認証が含まれるようです。 Blockchain.info
日本の取引所Zaifでは「Ledger Nano / Nano S」や
「TREZOR」といった人気ウォレットがAmazon経由で取り扱われています。
ペーパーウォレット
紙にビットコインアドレスと秘密鍵を印刷したものです。
焼失したり紛失したりすれば、ビットコインも失われる可能性大です。
bitaddress.orgであれば、
●専用のソースコード(プログラム)をダウンロード
●インターネット接続を切った状態のパソコンのブラウザでそれを開く
●アドレスと秘密鍵を生成し、印刷する。
●印刷後は、ブラウザやプリンタのキャッシュを削除しておくと安全
というような流れで自分で作ります。
まとめ
ビットコインなどのクリプトは、入手した取引所で保管しておくか、様々なタイプがあるウォレットで保管するか。いずれにしても自己責任で選びましょう! 今回はビットコイン専用のウォレットを紹介しましたが、すべてのクリプトに対応しているワケではありません。
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