聖杯探しからの脱却
ゲコーです。
連載2回目は、EA開発を始めたきっかけをお伝えします。
【勝率99%!?】
FXを再開したのはいいのですが、
トレード手法は、どこかから仕入れてきた「サインツール」に従うだけのシンプルなもので、
ほとんど自分の頭で相場認識をしていませんでした。
仕入れてきたツールは数万円から十数万円までさまざまで、
「勝率99%」
なんていうキャッチーなものまでありました。
あたりまえですが世の中そんなに甘くはありません。
そのサインツールだけで簡単に勝てるならすべての人が勝ち組になってしまいます。
FXは勝つか負けるかの世界なので、「勝率99%」は構造的にあり得ないのです。
まあ、確率的にはあり得なくはないですが…
100回トレードをして、99回連続で勝てればあとは二度とトレードしなければいいだけですからね。
そんなこんなを繰り返していた私は、
「ロジックの検証」
というものに興味が移っていきました
世の中に出回っているサインツールの発生条件(ロジック)は
本当に為替相場の中で通用するのだろうか?
【MT4のバックテスト機能】
検証作業といっても、過去のチャートに矢印を表示させて
チマチマとトレード記録を記載していたのでは時間がいくらあっても足りません、
過去検証できても、手作業では長くて過去1年分くらいがやっとです。
でもですね、
メタクォーツ社が提供するFXトレードソフト「MT4」があれば簡単に検証できちゃうんです。
MT4にはストラテジーテスターという機能があって、
それを使うと過去の為替データを使って十数年分のロジック検証ができちゃうんです。
この検証のことを「バックテスト」といいます。
ロジックを自動売買システムに書き換え(EA化)ることができれば、バックテストをすることでそのロジックが
「過去の相場でどれだけの成績を収めることができたのか」
が一目瞭然となるのです。
100万円の初期資金が10年間でどうなったか?????
ということがあっという間に判明できちゃうんです。
【検証するならEA化】
なので私はEA開発者になりました。
今では、チャートを眺めながら「こんなロジックはどうだろう?」
とひらめいたらEAを作って検証しまくっています。
ちなみにこれまでお金を出して仕入れてきたロジックは、
過去10年間のバックテストに耐え切れなかったものがほとんどでした。
聖杯などないことにやっと気づくことができました。
いまでは検証そのものに比重を置いている日々です。
よろしいですか?