相場の波を読むために ー 第2弾 波動の特徴 ー
今回のテーマは、スイングの性質について書いてみようと思います。
1900年代前半に考案されたダウ理論から始まった、スイングとトレンドという分析手法ですが、
どうやって日頃にトレードに活用すべきなのか、考えてみようと思います。
※相場研究を始めたばかりの方が読むことを想定して書いていきます。ご理解の程よろしくお願いいたします。
※本記事で使用した画像をダウンロード出来るよう、Zipファイルを用意してあります。
画像が小さすぎる場合には、活用していただければと思います。
第二弾画像 (Dev Log Part 2 Pics).zip
- 今日のトピック -
1. スイングで見る相場の局面
2. スイングの失敗から生じる環境変化
3. 余談
- 過去記事 -
第一弾の記事はこちらから。開発中インジケーターについて書きました。スイングを認識するためのインジケーターです。
- 1. スイングで見る相場の局面 -
テクニカル分析の導入本を手に取ってみると、こういった図が度々提示されます。
この例によると、
1. 上昇
2. 下降
3. 気迷い(横這い・レンジ相場とも表現されます)
この3つに相場の環境は限定される。
スイングを用いた分析する際にも、この3つだけを使用していくことになります。
次に、それぞれの局面の特徴について画像を用意しました。
3局面におけるそれぞれの特徴について、上の画像を基にまとめていきます。
前提として、スイングには、天井と底というものがあります。スイングハイ (Swing High)・スイングロー (Swing Low)と換言されることもあります。
上昇局面では、天井と底、その両方が上がっていきます。
天井と底が切り上がるとも表現されます。
さらに、過去の天井を上に超えた形(高値更新)で切りあがっていく。
下降局面では、天井と底、その両方が下がっていきます。
天井と底が切り下がるとも表現されます。
さらに、過去の底を下に超えた形(安値更新)で切り下がっていく。
上昇局面と下降局面では、綺麗な形で天井と底が、上昇・下降していきます。
対して、気迷い局面では、天井と底がバラバラな動きをする。
天井が過去よりも低いところに来たり、底が過去よりも高いところに来ます。
ここまで、スイングで見る相場の3局面とその特徴を書いてみました。
次に、上記のことを応用して、スイングの失敗について書いていこうと思います。
- 2. スイングの失敗から生じる環境変化 -
スイングを用いた環境分析では、為替、株式、商品先物、そして債権等、相場に関わらず、3局面の変遷を把握していくことが大切です。
その変遷の中で、スイングの失敗(Failure Swing)という事象が生じることがあります。
上昇局面においては、過去の天井の超えずに、低いところに新しい天井が出来た場合
下降局面においては、過去の底を超えずに、高いところに新しい底が出来た場合
この二つが、スイングの失敗と呼ばれるものになります。
スイングの失敗が起きると、価格があまり動かなくなったり(ボラが弱くなる)、トレンドが反転することにつながったり、気迷い局面が生じることがあります。
このスイングの失敗という事象ですが、悪いことだらけのようにも見えるのですが、相場が一息ついて、様子を見ている段階とも捉えられると個人的には考えています。
仮に、そのままトレンドが続くのであれば、そのうち、上昇局面・下降局面の継続が始まり、追加でポジションを持つことも出来るからです。
- 3. 余談 -
以前の記事で、開発中のインジケーターを用いて、ドル円を分析したのですが、その際に設定した利確候補①に無事到達していました。
+80 Pips程の利益です。
先週の小売指標の発表後、円高に相場が動いてしまいました。利確候補②、利確候補③に設定していた場合は、まだまだ待つこととなりそうです。
今回はここまでとなります。
長めの記事にお付き合いいただきありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
体調等お気をつけて。
よろしいですか?