SegWit(セグウィット)とは?仕組みやSegWit2xとの違い、実装されるメリット・デメリット
仮想通貨ニュースを見てるとsegwit(セグウィット)という言葉が出てきますね。
また、SegWit2xという言葉も出てきて頭が大混乱!なんてことも...
ビットコインのスケーラビリティ問題を解決する為にsegwitはとても重要なことですから、仕組みやSegWit2xとの違い、実装されるメリットまで紹介します!
実装されることでのデメリットもありますから、順番に見ていきましょう。
SegWit(セグウィット)とは
Segwitとは「Segregated Witness」の略で、直訳は「署名の隔離」を意味し、ビットコインの課題であるスケーラビリティ(拡張性)を解決する方法のことです。
2008年に運用が始まったビットコインは、データ容量1MBの ブロックに対して承認処理を順番に行い、各ブロックを連結することで取引情報をブロックチェーンに登録していました。
しかし、ビットコインが一躍有名になり、取引数が増大したため、ブロックの承認作業が追い付かなくなる状態になりました。
ブロックの承認作業が追い付かない状態になると、ビットコインの売買の結果がなかなか反映されないだけでなく、店舗での決済でビットコインを利用する場合に、承認が下りるまでレジで何十分も待たされてしまう事態にもなり兼ねないため、非常に大きな課題になりました。
Segwitはこの課題に対してビットコイン開発者達が考えた解決策の1つになります。
Segwitはデータ容量1MBと決められた制限の中で、より多くの取引情報を登録できるようにするための工夫です。
具体的には、これまで混在していた取引情報と署名データを分離し、署名データを効率的に格納することで、1ブロック内に登録できる取引情報を増やすという解決方法になります。
SegWit2x(セグウィット2x)とは
Segwit2xとは、ビットコインの課題を解決するためのSegwitとは別の方法になります。
Segwitは、1MBと決められたブロックの中でいかに効率的にデータを格納するかを考えた解決策になりますが、Segwit2xは、そもそものブロックのデータ容量を1MBから2MBに増大してしまおう、という解決策になります。
Segwitはブロックのサイズ自体は変わらず、その中のデータ構造を変更するだけであり、これまでのブロックとの連続性については影響がないのに対し、Segwit2xでは、そもそものブロックサイズを変えてしまうため、これまでのブロックチェーンとの連続性が損なわれ、整合性をとるのが難しくなります。
このため、Segwit2xは賛成派と反対派が大きな論争を繰り返したことでその動向が注目されました。
結果的には、反対派の主張が強く、Segwit2xは見送られることになりました。
SegWit(セグウィット)の仕組み
Segwitの仕組みは、まず取引情報と署名情報を分離します。
取引情報は取引情報用の領域に格納し、署名情報は署名情報用の領域に格納します。
署名情報を確認する際には、データの圧縮により、データ量を削減して効率的に格納します。
理論的には、データ量が1/4程度になるよう圧縮されることになります。
結果的には、1MBだった1ブロック容量が、実質的には4倍の4MB分に匹敵する取引情報を格納できることになります。
ただし、実際の運用では、そこまでうまくデータ圧縮が出来るわけではないため、1.7MB程度に増大すると推測されています。
SegWit(セグウィット)を実装するメリット
Segwitを実装するメリットとしては、Segwit2xに比べてブロックの構造自体が変わらないため、ブロックチェーンの分岐をせずにスケーラビリティ問題に対応できる点です。
ブロックチェーンの分岐が起こる際には、様々な期待や憶測から、相場が大きく変動するため、安定性が求められる通貨としては、Segwitの解決策の方がメリットがあるといえます。
2つ目のメリットとしては、改ざんへの耐性力向上があります。
Segwitでは、署名情報を取引情報とは分離して別の領域を格納するのですが、この分離格納により改ざんを防止することが出来ます。
元のビットコインのブロックの構造では、ハッキングにより2重支払いを起こすなど、改ざんされる可能性があったのですが、Segwitの導入により改ざんへの問題も解決されます。
SegWit(セグウィット)を実装するデメリット
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