Hornet USDJPYはなぜ成績が良く人気なのか
シストレFXの人気ランキングの上位は、利用する投資家の方も多いものばかりで中々迫力があると思います。
今回、その中にあって、ランキング一位(2017年1月3日現在)の Hornet USDJPY は、なぜ成績が良く人気なのかについて調査してみたいと思います。
まず、フォワードテストを開始した2015年9月28日以降の成績を見ますと、収益は157,290円とコツコツと積み上げていて、しかも、2015年11月、2016年4月に大き目の損失を出した以外順調なトレードを行なっていることが分かります。
1ポジションの平均利益863円、最大利益3,110円、平均損失-1,436円、最大損失-6,140円となっています。
各ポジションは0.1ロット、即ち、10,000通貨単位ですので、ざっと凡そのpips換算では平均利益8pips、最大利益31pips、平均損失-14pips、最大損失-61pipsとなります。
開発者のSHU様の設計にも最大ストップロス(損切設定値、ただし変動する)60pips、テイクプロフィット(利益確定値、ただし変動する)10pipsとありますが、所謂スキャルピングタイプ(薄く利益を獲る)のロジックです。
スキャルピングタイプといえば、White Bear シリーズが有名ですのでご存知の方も多いと思いますが
Hornet USDJPYのロジックにおいて特筆すべき点は、テイクプロフィットが『ただし、変動する』と書かれている通り
10pips以上を獲りに行く機会が結構あるという点です。
下の画では、2,940円(凡そ29pips)をGETしています。
スキャルピングタイプEAはテイクプロフィット数pipsで固定、あるいは、数pips以内。最大ストップロスはその5倍以上の30pips~70pipsという設計で、80%以上と勝率が高いものが多いです。
従って、数pipsの勝ちトレードを積み上げていくものの、大きくトレンドが発生した局面で一気に損益曲線を下げてしまい、優秀なEAであれば長期間の運用で利益を確保しますが、エントリー精度の良くないEAでは、勝率が下がってトータルマイナスとなっているケースを見ます。
ところが、Hornet USDJPYは、テイクプロフィットを可変にして、場合によっては大きく利益を獲ることで、60pipsの最大ストップロスが発生しても、そのダメージを最小限にする工夫がなされていると見ることができます。
もちろん、そのことに加えて、エントリー精度が圧倒的に高いことも成績が良い重要なポイントでしょう。
エントリー精度については
商品レビューで2016年6月18日に でんすけ様 が
『2016年4月終わりにかなりの損失を出してしまいましたが、これが原因でバージョンアップした模様で』
2016年12月15日に ゴトー様 が
『不具合もありましたが、報告すればすぐに改善措置をとってくれますし 開発者のブログを見ても努力を惜しまないところも好感』
と書いておられますように、損失を出したタイミングやお客様の改善要望を元に、開発者SHU様が磨いてきたことが大きいと考えられます。
では、その改善とは具体的にどのようなタイミングで行なわれたかを、例を挙げて見てみたいと思います。
過去のバージョンアップは以下の通り、5回実施されています。
でんすけ様 が商品レビューに書かれておられます
『2016年4月終わりにかなりの損失を出してしまい・・・』のタイミングも、2016年5月10日にきちんとバージョンアップで対策が施されていますが、どの様な対策であったかは、2015年11月19日のバージョンアップの事例が分かり易いモノでしたのでご紹介をしたいと思います。
下の画の、2015年11月13日の6ポジションをエントリーは、その他のエントリーと違って、11月16日の決済まで3日間近い Hornet USDJPY としては長くポジションを持ち続けています。
当時の週足チャートを見ますと、以下の画の通り2015年10月末から12月にかけて、最大でも大凡数十pips程度のレンジ相場を形成しています。
2015年11月19日のバージョンアップ前の Hornet USDJPY は、このレンジ相場におけるエントリーに弱点があったと予想されます。
その根拠は、その後に発生したレンジ相場、特に2016年11月の103円前後の停滞相場
でも大きな負けトレードを喫していないことです。
今日は、Hornet USDJPY の履歴を見て来ましたが、スキャルピングタイプながらテイクプロフィットを大き目に取れるロジックであることと、改善の手を緩めない開発者SHU様の姿勢が好成績と人気の秘密であると言って良いと思います。
written by Hayakawa
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