【今週の展望 3/20~】 志摩力男の実戦リアルトレードより
今週の展望
配信日:2017/03/20 19:34
先週はイベントウィークであった。個々のイベントをチェックしてみると、
(1)FOMC。予想通り利上げ。しかし、市場の期待ほどドットチャートが上がらず(やや上方シフトしたが、年4回の利上げもあるかもしれないとの過剰な期待が市場にあり、それは下回った)。
(2)オランダ選挙では、極右政党が予想外に伸びず、フランス大統領線への影響は限定されたものとなった。
(3)英中銀金融政策決定会合。一人の委員が利上げ支持。8対1での現状維持だったが、利上げ派の理事がいたことが意外だった。8対1での否決だったが、英ポンド買戻しが進んだ。IMM通貨先物ポジションでも、英ポンドはショートが増えていたため、もっと大規模な買戻しがこの先ある?かも知れないとの期待が出てきている。
(4)G20。米国の主張を入れて、「あらゆる形態の保護主義に対抗」との文言が削除された。しかし、全体的に、ムニューシン米新財務長官はソフトな印象。声明文の変更をもって、されなるドル安期待の人もいるかもしれないが、私としては予想以上にソフト。
今週は、FRB理事達の発言が相次ぐ。本日21時半にはエバンス・シカゴ連銀総裁(FOX Business News), 26時10分にも同じくエバンス総裁が公演する。21日19時にはダドリーNY連銀総裁がBOEカーニー総裁とパネルディスカッション。22時45分にローゼングレン・ボストン連銀総裁(投票券なし)。25時にはジョージ・カンザスシティ連銀総裁(投票券なし)、22日7時にメスター・クリーブランド連銀総裁(投票券なし)。
ただ、注目は23日、21時半からのイエレン議長によるワシントンでの講演だろう。先週の結果に満足しているのか、6月利上げはあるのか注目される。現在CME FedWatchで54.7%、ブルームバーグでは56.7%の織り込み度だ。
IMM通貨先物市場を見ると、ドル円のロングが少し増えたこと、GBPUSDのショートが増えたことが注目される。GBPUSDに関しては、どの道、英国はEUから離脱するので、経済的困難が待ち受けていることが確実なのだが、それは2年以上も先の話であり、織り込むには長すぎるかもしれない。現状のポンド安を享受し、EU内にあるならば、当然英国はインフレとなるし、経済的にも悪くはない(離脱を見越して、国外からの投資は先細りする)。これをどう解釈するかが難しいところ。
ドル円はG20声明文の変更に、少し弱気な筋が増えるかもしれないが、あの一文変更で大きく円高に進むのはちょっと難しい様に感じられる。米財務長官もソフト。
先週、ティラーソン国務長官が北朝鮮問題で来日、来月には習近平主席が米国を訪問し、トランプ大統領とゴルフすることになる。北朝鮮問題が主要なテーマである限り、米国は中国の強力がどうしても必要となるので、対決姿勢は取れない。為替報告書も、決定的に中国を追い詰める内容にはならないだろう。そう考えると、ここから過度なドル安は難しいのかもしれない。
一部には、金正男氏殺害、北朝鮮問題の高まりの背景には、実は中国が関与しているのではないかとのうがった見方もある(FT紙)。本当のところは誰にもわからないが、結果的に米国は中国と協調せざるを得ない状況になっており、事態は中国ペースで進んでいる(様に見える)。
年度末でもあり、特殊フローもあり、決定打に欠ける1週間になりそう。
こうなると、消去法的に、オセアニア通貨に注目が集まるかもしれない。21日(火)にはRBA議事録の発表、23日(木)はRBNZ政策金利発表がある。RBNZに関しては、政策変更は想定されてはいないが、今年何回かの利上げはありうるので、注目が集まる(ただ、通貨高は歓迎してないので、通貨高への牽制発言はありそう)。
現在、ユーロドルのロングを保有してますが、1.08という大きなレジスタンスは一気に超えるとは思えないので、1.0780近くまで来たらポジション縮小、1.0730/40で押し目買いのオペレーションを暫く続ける予定。
ドル円は112.50円以下に買いがあるような値動き。下がりきらないようなら、レンジ相場継続を予想して、どこかで買っても良いかもしれない。
(1)FOMC。予想通り利上げ。しかし、市場の期待ほどドットチャートが上がらず(やや上方シフトしたが、年4回の利上げもあるかもしれないとの過剰な期待が市場にあり、それは下回った)。
(2)オランダ選挙では、極右政党が予想外に伸びず、フランス大統領線への影響は限定されたものとなった。
(3)英中銀金融政策決定会合。一人の委員が利上げ支持。8対1での現状維持だったが、利上げ派の理事がいたことが意外だった。8対1での否決だったが、英ポンド買戻しが進んだ。IMM通貨先物ポジションでも、英ポンドはショートが増えていたため、もっと大規模な買戻しがこの先ある?かも知れないとの期待が出てきている。
(4)G20。米国の主張を入れて、「あらゆる形態の保護主義に対抗」との文言が削除された。しかし、全体的に、ムニューシン米新財務長官はソフトな印象。声明文の変更をもって、されなるドル安期待の人もいるかもしれないが、私としては予想以上にソフト。
今週は、FRB理事達の発言が相次ぐ。本日21時半にはエバンス・シカゴ連銀総裁(FOX Business News), 26時10分にも同じくエバンス総裁が公演する。21日19時にはダドリーNY連銀総裁がBOEカーニー総裁とパネルディスカッション。22時45分にローゼングレン・ボストン連銀総裁(投票券なし)。25時にはジョージ・カンザスシティ連銀総裁(投票券なし)、22日7時にメスター・クリーブランド連銀総裁(投票券なし)。
ただ、注目は23日、21時半からのイエレン議長によるワシントンでの講演だろう。先週の結果に満足しているのか、6月利上げはあるのか注目される。現在CME FedWatchで54.7%、ブルームバーグでは56.7%の織り込み度だ。
IMM通貨先物市場を見ると、ドル円のロングが少し増えたこと、GBPUSDのショートが増えたことが注目される。GBPUSDに関しては、どの道、英国はEUから離脱するので、経済的困難が待ち受けていることが確実なのだが、それは2年以上も先の話であり、織り込むには長すぎるかもしれない。現状のポンド安を享受し、EU内にあるならば、当然英国はインフレとなるし、経済的にも悪くはない(離脱を見越して、国外からの投資は先細りする)。これをどう解釈するかが難しいところ。
ドル円はG20声明文の変更に、少し弱気な筋が増えるかもしれないが、あの一文変更で大きく円高に進むのはちょっと難しい様に感じられる。米財務長官もソフト。
先週、ティラーソン国務長官が北朝鮮問題で来日、来月には習近平主席が米国を訪問し、トランプ大統領とゴルフすることになる。北朝鮮問題が主要なテーマである限り、米国は中国の強力がどうしても必要となるので、対決姿勢は取れない。為替報告書も、決定的に中国を追い詰める内容にはならないだろう。そう考えると、ここから過度なドル安は難しいのかもしれない。
一部には、金正男氏殺害、北朝鮮問題の高まりの背景には、実は中国が関与しているのではないかとのうがった見方もある(FT紙)。本当のところは誰にもわからないが、結果的に米国は中国と協調せざるを得ない状況になっており、事態は中国ペースで進んでいる(様に見える)。
年度末でもあり、特殊フローもあり、決定打に欠ける1週間になりそう。
こうなると、消去法的に、オセアニア通貨に注目が集まるかもしれない。21日(火)にはRBA議事録の発表、23日(木)はRBNZ政策金利発表がある。RBNZに関しては、政策変更は想定されてはいないが、今年何回かの利上げはありうるので、注目が集まる(ただ、通貨高は歓迎してないので、通貨高への牽制発言はありそう)。
現在、ユーロドルのロングを保有してますが、1.08という大きなレジスタンスは一気に超えるとは思えないので、1.0780近くまで来たらポジション縮小、1.0730/40で押し目買いのオペレーションを暫く続ける予定。
ドル円は112.50円以下に買いがあるような値動き。下がりきらないようなら、レンジ相場継続を予想して、どこかで買っても良いかもしれない。
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