1回目の買いを考えてもよい。PBR・(騰落レシオ+RSI)・20日平均マイナス乖離率から来週前半にダメ押しがあれば底値 荒野浩氏
株式
株価の現在地を再整理すると、
「買い」を考えたくなるデータが、
波乱の一週が終わりました。それでもNYダウは前週末比455ドル高で終わった一方で、
日経平均は同393円安でした。NYとの比較でも東京市場の弱さが目立っています。
大きく下げている割には反発力が弱いことになります。
足元ではいくつかの指標で数年に一度あるかないかのような滅多に出ないデータが
出現してきています。それらを点検したうえで、株価の現在地をチェックしてみます。
PBR(株価純資産倍率)0.99倍
昨日のPBRは0.99倍と岩盤と思われる1倍を下回ってきました。13年以降の7年で、
PBR0.99倍は16年2/12、18年12/25についで、わずかに3回目です。
リーマンショック時にはPBR1倍を大きく割り込みましたが、当時は日本企業全体の
業績が赤字で、株主資本が毀損されていた時で、減益とはいえ、黒字を維持している足下
とは状況が異なります。
昨日の日経平均の夜間取引での安値は20,210円でPBRを算出とすると、0.96倍です。
私自身はPBR1倍割れが長期化するとは考えていませんが、来週前半の動きで結論は出る
と思います。
騰落レシオ(20日)の50%割れ
騰落レシオが60%を割り込んだのは13年以降で、14日です。そのうちの4日は
先週から今週に起こっています。過去10日はほぼ安値の前後で起こっています。
しかも昨日の騰落レシオ(20日)は48.9%と50%を割り込んでいます。
50%割れは16年1/21(49.1%).に次いで2回目で、昨日の水準は
過去7年で最低でした。
騰落レシオ(20日)+RSI(20日)<80
RSIは株価上昇幅÷(株価上昇幅+株価下落幅)で求められます。期間(ここでは20日)内の
株価の騰落度合いを測るもので、大底圏では30を下回り、場合によっては20を切ります。
13年以降で、20日で算出の(騰落レシオ+RSI)が100を下回ったことは70日
ありますが、そのうち80を割り込んだのは昨日を含めて下表の様に5日のみです。
騰落レシオ RSI 「和」
16年 1/20 50.5 20.1 70.6
〃 1/21 49.1 19.6 68.7 安値
18年10/25 61.8 12.7 74.5
〃 10/29 58.4 15.7 74.1 安値
20年 3/06 48.9 19.3 68.2
80割れが2日続いて2日目が安値というパターンになっています。来週の月曜日も
80を下回ると予想されます。2日目→安値というパターンが持続するか注目されます。
20日平均からのマイナス乖離率8%以上
20日平均に対するマイナス乖離率8%を超えた日は3日を数えます。
2/28 ▲8.75% 3/03 ▲8.27% 3/06 ▲8.49%
乖離率が▲8%を1週で3日超えたのは15年8月、9月に続いて、3回目です。
上記の三つの要素、PBR・(騰落レシオ+RSI)・20日平均からのマイナス乖離率
からみると、底値に届いていると考えられます。来週前半にダメ押しがあれば、
底値と考えてもよいと思われ、買いを3回に分けるなら、1回目の買いを
考えてもよいタイミングではないでしょうか。
波乱の一週が終わりました。それでもNYダウは前週末比455ドル高で終わった一方で、
日経平均は同393円安でした。NYとの比較でも東京市場の弱さが目立っています。
大きく下げている割には反発力が弱いことになります。
足元ではいくつかの指標で数年に一度あるかないかのような滅多に出ないデータが
出現してきています。それらを点検したうえで、株価の現在地をチェックしてみます。
PBR(株価純資産倍率)0.99倍
昨日のPBRは0.99倍と岩盤と思われる1倍を下回ってきました。13年以降の7年で、
PBR0.99倍は16年2/12、18年12/25についで、わずかに3回目です。
リーマンショック時にはPBR1倍を大きく割り込みましたが、当時は日本企業全体の
業績が赤字で、株主資本が毀損されていた時で、減益とはいえ、黒字を維持している足下
とは状況が異なります。
昨日の日経平均の夜間取引での安値は20,210円でPBRを算出とすると、0.96倍です。
私自身はPBR1倍割れが長期化するとは考えていませんが、来週前半の動きで結論は出る
と思います。
騰落レシオ(20日)の50%割れ
騰落レシオが60%を割り込んだのは13年以降で、14日です。そのうちの4日は
先週から今週に起こっています。過去10日はほぼ安値の前後で起こっています。
しかも昨日の騰落レシオ(20日)は48.9%と50%を割り込んでいます。
50%割れは16年1/21(49.1%).に次いで2回目で、昨日の水準は
過去7年で最低でした。
騰落レシオ(20日)+RSI(20日)<80
RSIは株価上昇幅÷(株価上昇幅+株価下落幅)で求められます。期間(ここでは20日)内の
株価の騰落度合いを測るもので、大底圏では30を下回り、場合によっては20を切ります。
13年以降で、20日で算出の(騰落レシオ+RSI)が100を下回ったことは70日
ありますが、そのうち80を割り込んだのは昨日を含めて下表の様に5日のみです。
騰落レシオ RSI 「和」
16年 1/20 50.5 20.1 70.6
〃 1/21 49.1 19.6 68.7 安値
18年10/25 61.8 12.7 74.5
〃 10/29 58.4 15.7 74.1 安値
20年 3/06 48.9 19.3 68.2
80割れが2日続いて2日目が安値というパターンになっています。来週の月曜日も
80を下回ると予想されます。2日目→安値というパターンが持続するか注目されます。
20日平均からのマイナス乖離率8%以上
20日平均に対するマイナス乖離率8%を超えた日は3日を数えます。
2/28 ▲8.75% 3/03 ▲8.27% 3/06 ▲8.49%
乖離率が▲8%を1週で3日超えたのは15年8月、9月に続いて、3回目です。
上記の三つの要素、PBR・(騰落レシオ+RSI)・20日平均からのマイナス乖離率
からみると、底値に届いていると考えられます。来週前半にダメ押しがあれば、
底値と考えてもよいと思われ、買いを3回に分けるなら、1回目の買いを
考えてもよいタイミングではないでしょうか。
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