3次元散布図チャートで4,447本の中から収益率が高く長期間成績が上昇しドローダウンが小さいEAを探す　

　6月1日にExpert Adviser(EA)の稼働期間と、収益率、最大ドローダウンを纏めて可視化した3次元散布図チャートをリリースしました。

　現在、GogoJungleに掲載される4,447本（2020年6月3日現在）のEAの中から収益率で上位100位までが表示されています。

　特筆すべきは、1年2年といった期間ではなく、4年以上の長期で見ると、サバイバルを生き残ったEAは1個ないしは数個のポジション数のEAであるという事です。このようなEAは、長期に渡って利益を積み上げ続けていて、ドローダウンの発生で資金を吹き飛ばすことはなかったことから、選ぶべきEAという事が言えると考えています。

　さて、GogoJungleの創業は2007年10月で、EAの収集と掲載を開始したのが2008年7月でしたので、最初に計測を開始し掲載されたEAは12年程前と言う事になりますが、収益率上位100位の最も古いEAは、9年7カ月前に掲載を行なったFollow the Leader for USD/JPYでした。

　今日は、3次元散布図チャートから「収益率が高く、長期間成績が上昇しており、ドローダウン（連続損失発生）が小さいEA」をピックアップしてみたいと思います。

　最初のEAは、先程の収益率上位100位の中の最古参EA Follow the Leader for USD/JPY から見て行きましょう。

　ドル円、1時間足のスイングトレードEAです。最大ドローダウン24.16%とスイングトレードが値動きについて行けず損失を発生させることもありましたが、しっかりと損益曲線を上昇させていて、過剰最適化されていないロジックであると思われます。

　3次元散布図チャートの9年7カ月前時点にポイントがあることは、なんとも壮観な感じがします。

　古いものの中から、現在、リアル口座稼働率が高く、長期間成績好調を維持している　ラスト侍EURUSD_５分足　の開発者さん　ジャミにぃやん　さんの作品も見つけました。

　HAPPY_with鬼神降臨　です。7年9カ月間の稼働で利益を積み上げ続けており、最大ドローダウン18.36%と、しっかりした資金管理で無理せずに運用すればドローダウンにも耐えられて収益率101.57%と、年間10%以上の利益率で資金を増加させられたことになります。　

　 Follow the Leader for USD/JPYもHAPPY_with鬼神降臨も、10年も前のFX会社のサーバーなどのスペック、通信環境、MT4を稼働するPCの性能を考えれば、当時作られたEAが今も尚、その能力を発揮し続けるということは、基本ロジックが普遍的と言っても良いような程、優れているのではないかと思います。

　さて、次は、人気作をご紹介してみたいと思いますが、過去430人のお客様が購入したブレイクスキャルシステムです。

　5年5ヶ月前にリリースされ収益率102.33%でありながら、9.25%という小さい最大ドローダウンが、やはり人気の理由です。

　続いては、稼働開始後4年から6年目で、現在、その実力が認められ人気となっているEA群です。

　最大ドローダウンの小さい順にご紹介しますが、収益率は、証拠金100万円、あるいは、10,000ドル開始で、どれほど増えたかを表しています。100%で倍増したことになります。

　稼働期間5年9カ月、収益率124.9%、最大ドローダウン6.15%のWhite Bear Z USDJPY

　稼働期間4年5ヶ月、収益率108.86%、最大ドローダウン10.40%のBlackPanther USDJPY

　稼働期間4年2カ月、収益率154.04%、最大ドローダウン13.78%のBeeOne_USDJPY

　稼働期間4年4カ月、収益率347.20%、最大ドローダウン16.26%の一本勝ち

　稼働期間5年2カ月、収益率97.82%、最大ドローダウン18.38%のnekoboo FX

　稼働期間4年3カ月、収益率97.35%、最大ドローダウン18.85%のラスト侍EURUSD_５分足

　稼働期間4年2カ月、収益率129.95%、最大ドローダウン22.05%のGauntlet003 EURUSD

が主な人気EAです

　ただ、これら4年以上の長期間成績が上昇し人気の7本のEAの中でも、現在のお客様のリアル口座稼働率が100%近くの高い値を示すものが、リアル口座稼働率82.20%のBeeOne_USDJPY、95.00%のラスト侍EURUSD_５分足（共に2020年6月3日時点のリアル口座稼働率）です。

　BeeOne_USDJPYは、154.04%と高い収益率を、1万通貨、0.1lot単位の取引で実現していることが高いリアル口座稼働率の主因でしょう。

　他方、ラスト侍EURUSD_５分足は、収益率97.35%、最大ドローダウン18.85%と、BeeOne_USDJPYと比較すると劣るように見えますが、平均利益、2,633円 、平均損失-3,274円、勝率69.59%に表れている負けトレード時の損失の小ささ、勝ち金額と負け金額とのバランスの良さが利用ユーザーにとって安心して運用できる理由なのかもしれません。

　また、収益率347.20%の一本勝ちが、なぜ、リアル口座稼働率    23.42%に沈んでいるかと言えば、先述の2商品と違い取引単位が10万通貨、1.0lotと大きいことかもしれません。

written by Hayakawa