FOMCの結果分析(ここまで) YEN蔵氏
配信日:2020/09/17 05:23
以前書いたように今回のポイントは8月27日の
「長期目標と金融政策ストラテジーに関する
声明」をより具体的に声明文に織り込みフォ
ワード・ガイダンスの変更をするかと、ドット
チャートでゼロ金利がいつまで続きそうかの
2点でした。
声明文の中でインフレ長期目標は2%、これを
下回るインフレが続いているため長期的に2%
を上回ることを目指す。
これらの結果が達成するまでゼロ金利を維持
すると宣言しました。
労働市場の雇用の最大化という目標を維持する
ことを目指します。
前回の声明文では経済回復が確信できるまでと
の表現だったために具体的に2%のインフレと
最大雇用(ここは評価が明確ではありませんが
)数値目標を入れたことでフォワード・ガイダ
ンスの導入とみなしてよいでしょう。
またドットチャート(添付済み)では2022年
はゼロ金利(利上げは一人)2023年もゼロ金
利(利上げ予想は4人)となったことで2023年
末までのゼロ金利の予想が高まりました。
これらを受けてファーストアクションはドル売
り株買いでしたが、徐々にドル買い株売りの流
れとなりダウは36ドル高、SP500は0.4%安、
ナスダックは1.25%安と株は高値圏から大きく
下落しました。
声明文で米国債と不動産担証券の保有を増やし
現在のペースで市場機能の安定を目指すとしま
した。
パウエル議長の会見ではこの資産買入の拡大を
するとしたらどのような状況かと聞かれて、
議長はいろいろな条件を複合的に判断とのべ
具体的な状況の説明がありませんでした。
緩和の手段でもあるのでマーケットはより具体
的な何かが欲しかったのではないでしょうか。
ここら辺から米長期金rにが上昇ドル高、株反転
気味になってきました。
とりあえずマーケットはFOMC期待からドル売
り株買い、米国債先物買いを進めてきましたが
結果を受けて(だいたい予想通り)利食いに
動いた感じだと思います。
ドル円とユーロドルはオプションの影響が大き
いでしょう。
105.00 15億ドル 17日期日
106.00 20億ドル 17日期日
106.30 10億ドル 17日期日
105.50 11億ドル 18日期日
1.1850 11億ユーロ 17日期日
1.1950 14億ユーロ 17日期日
1.1950 12億ユーロ 18日期日
ドル円はこの影響で104.70~105.70ぐらいの
レンジになりそうです
ユーロドルも1.1770~1.1870中心になりそう
です。
ただ明日18日は米国株のメジャーSQです、
株価の下落が続くようだとドル買いが意外とt
続く可能性もあるので、株安ドル高には注意
したいと思います。
よろしいですか?