2017/10/16 海外勢の大幅買い越しのインパクト「荒野浩のテクニカル・ルームから」
海外勢の大幅買い越しのインパクト。配信日:2017/10/16 07:54
上昇を加速する海外勢の大幅買い越し
9/08安値以後の4週間の海外勢の売買差額は
下記の通りで、買い越し額は合計で2兆8,314億
円に達しています。
(海外勢の売買差額)
売買差額
9月第2週 + 8,169億円
9月第3週 + 8,470億円
9月第4週 + 582億円
10月第1週 +1兆1,093億円
(注)(現物+先物)合計
この間の日経平均株価の上昇幅は1,416円と
なっており、海外勢の大幅な買い越しの株価上
昇への貢献は明らかです。
10月第2週は未発表ですが、日経平均は
464円上昇しており、逆説的ながら、海外勢の
買い越しが続いていると思われます。
海外勢2,000億円の買い越しで、
日経平均100円上昇の関係
同様の大幅な買い越しはトランプ相場の第一
段階でも見られました。(11/07~12/02)の4
週間で、海外勢は3兆238億円買い越し、日経
平均は1,518円上昇しました。
足元でも昨年11月でも単純化すれば、海外勢
が2,000億円を買い越すと、日経平均が100円
上がる関係になっています。
海外勢は昨年10~12月の3か月で、5兆761
億円買い越しました。この点からは海外勢にま
だ買い余地はありそうですが、円安が止まって
いることは気になるところです。
なぜなら、昨年から海外勢の大幅な買い越し
は円安進展とセットになっているからです。
海外勢の買い越しが続けば、他の条件に関係
なく、株価が上値を追う余地は残っていると思
われますが。
大幅買い越しの4週間が安値後の4週間であ
ったことを考えれば、海外勢の買いの勢いも弱
まると推定され、注意は必要です。
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