リーマンショック時を思い出して対応を【志摩力男の実戦リアルトレード】2018/2/6
リーマンショック時を思い出して対応を
2018/2/6配信分より
米国株が急落、本日の日経平均も1071円安、一時1604円安まで下げました。市場動乱の原因は、米国の金利上昇によりリスク資産が圧迫を受けたことにあるのかもしれませんが、「急変動」の理由は市場が「ボラティリティ・ショート」、わかりやすく言えばオプションを大量に売っているプレーヤーがいるからです。
以前、"Global Short Volatirlity Strategy"という言葉を説明したと思いますが、2017年のマーケットの特徴はリスク資産が上昇したということもありますが、市場の変動率が極めて小さかった、という特異な面が見られました。つまり、市場変動率=ボラティリティを売っている巨大なプレーヤーが存在し、マーケットを膠着させていました。オプションを売ると、反対にオプションを買わされているプレーヤーもあり、彼らがデルタヘッジ等を行うので市場が動かなくなってしまいます。
しかしその反面、市場が大きく動くと、ボラティリティを売っている方のプレーヤーがリスクヘッジで大量の売りを出さなければならなくなります。これが2018年の最大のリスクでした。昨日は、ボラティリティを売っているクオンツファンド等が損切りを出さなければならないトリガーポイントに達したのでしょう。その為、多くの同様なファンドが一斉にストップ・ロスを出したために、急激な動きとなりました。
実体経済は健全であり、金融機関にリーマン・ショック時のような過大なレバレッジは存在しません。よって、2008年の時ほど酷くはならないはずですが、そのかわりに市場に過剰なボラティリティショートがあり、そのためこれからマーケットは大きく動きます。
リスクオフが前提となるマーケットになり、近い将来もっと円高に行ったり、株価が下がったりする局面があると思われますが、いったん戻りだすと大きく戻る特徴もあります。
すみません、少し小難しい話をしましたが、これからは基本リスクオフで、大きく動きます。ただ(リーマン・ショックのときもそうでしたが)、戻りも強烈に戻るので、過剰なリスクは抑え、突っ込みでは適度に利食いを入れた方が良いでしょう。
フランス大統領選以来、基本的にユーロ強気、ユーロ円強気できましたが、いったん終了でしょう。
現状、ドル円ショート、ポンド円ショートです。現在のレベルでもないですが、反発に備えて多少買い戻します。ポジションサイズは基本小さめ。このようなマーケットになった以上、チャンスは今後たくさんあると思います。
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