米 利上げ⇒景気後退&物価沈静⇒利下げ
経済情報
市場は、利上げ⇒景気後退&物価沈静⇒利下げ を見ているが、2年債利回りから判断すると、今後のFFレートは次のようになる。
米2年債を保有している人が、上記の黄マスクのようなシナリオを考えているとしたら、赤色の金利より高い金利で2年債を売ることはないだろう。かくして、2年債利回りは赤色の数値のようになるだろう。
要は、短期で2年間転がしても、2年債を保有し続けても2年後の元利合計が同じになるように2年債の利回りは決まるということだ。
グラフにすると、赤い部分が、今後のFFレートの予想だ。
市場が考えているターミナルレート(利上げの最終到達点)は高くない(3.25‐3.5%)。しかも比較的短期間で利下げに転じる。
それだけ、景気後退と物価の沈静化が容易に起きると考えているのだろう。
しかし、今回の経済動向、物価動向は普通ではない(新コロパンデミックやロシア・ウクライナ戦争など)し、この40年経験してきたディスインフレ環境とも違う。つまり、需要が物価を決めるような状況ではない。
市場も分かっていないはずだ。
私には、この程度で利上げがピークを打つとは思えない。
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