FX必須情報 為替相場と金利差 2022/07/29
FX
先週(7月25日~29日)も、基本的にポジションをとらないとした。
「今のFRBの金融政策の目標は雇用の最大化でなく、専らインフレ抑制である。
インフレ要因となっていた原材料価格上昇と賃金上昇において、原材料価格は大きく低下しているが、依然賃金上昇は続いている。物価沈静化の様子はない。
なので、利上げは続き、全ての金利に上昇圧力がかかり、ドル高傾向は続いている。」
と考えていた(る)が、実際の中長期金利は低下していて、7月22日close時点で為替レートは136.0円だったが、金利差はドル/円=134円を示唆していたことから、ポジションを取るのを見送った。
wage-push inflationは40年もなかったことから、市場の認識が低いようだ。私が若いころはよく使われた言葉であるが、今はほとんど聞くことがない。パウエル議長が力説しても無視されているように思える。そして、市場は、単純に「利上げ⇒景気後退&物価沈静⇒利下げ」と考えているようだ。
FOMCのメンバーや地区連銀総裁は市場の見方を修正しようと躍起だが、効果がない。
・ミネアポリス連銀総裁、利上げ手控えまで「長い道のり」-NYT紙 - Bloomberg
それどころか、市場は、4-6月期のGDPを見てテクニカルリセッションと言い出す始末である。
(公式には、全米経済研究所が広範な経済指標を勘案して決める)
それどころか、市場は、4-6月期のGDPを見てテクニカルリセッションと言い出す始末である。
(公式には、全米経済研究所が広範な経済指標を勘案して決める)
たとえリセッション入りしてもインフレが沈静化しなければ利上げは続くと思うが、市場はそうは見ず、米国金利は低下し、ドル安/円高となった。
先週、『市場の見方は、今の相場のテーマは米景気の先行き不安が高まったことであり、米金利は低下、円高』と書いたがその通りになった。そう書きつつも、私自身のホンネは、上述した通り『利上げは続き、全ての金利に上昇圧力がかかり、ドル高傾向は続いている。」ということなので、ポジションは取れなかった。
本題に入る。
為替相場を見ている人には必須の基本情報。
相場は需給で決まるが、為替相場の需給を動かす大きな要素の一つは金利差。
為替相場と金利差の関係はFXにとって最も重要で基本である。
常にその状況を把握する必要がある。
その関係は恒久的なものではない。しばしば形を変える。
定期的に、その関係の情報をフォローしている。
以下、定例のグラフ(ドル/円、ユーロ/ドル、ポンド/ドル、豪ドル/ドルとそれぞれの金利差との相関)を掲載する。また、今回は、ユーロ/円と金利差のグラフも追加する。
(1)ドル/円
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