有事の円買い
経済情報
ペロシ米下院議長が台湾を訪問するとの見通しを受けて、米中関係の緊張を警戒したリスク回避の円買いが強まっている。
正午のドルは前日NY市場終盤の水準からドル安/円高の130円半ばへ下落して取引されている。ペロシ米下院議長が台湾を訪問する予定が判明し、市場で米中対立再燃への警戒感が急浮上。米金利の低下や株安などを背景に、ドル安と円高が同時に進行し、一時130.40円と6月3日以来2カ月ぶり安値を更新した。
念のため、有事の円買いとは、米中関係の緊張が高まったので円をロングにするということではない。
円キャリートレードで円ショート/ドルロングポジションになっているところに、有事リスクが発生したので、リスクを減らすために、円ショート・ポジションを減らすために、円の買戻しを起こすこと言う。
なので、円キャリートレードのポジションがなければ、有事の円買い(リスク回避の円買い)は起きない。
メモ
中国外務省の趙立堅報道官は1日の定例会見で、同氏の台湾訪問は「中国の内政に対する重大な干渉」であり「中国人民解放軍が傍観することは絶対にない」と厳しく批判した。
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