債券市場が見誤る米利上げピーク、来年半ば5%も-利下げ観測尚早か
市場に逆らってはいけないが、私の見方をする人もいる。
債券市場が見誤る米利上げピーク、来年半ば5%も-利下げ観測尚早か - Bloomberg
『トレーダーは米連邦準備制度が来年初めにも利下げを開始する方向にますます賭ける投資を行っているが、政策金利の軌道の予測について、今の米債券市場は今年に入り最も見当違いをしているとブルームバーグ・エコノミクスの米国担当チーフエコノミスト、アンナ・ウォン氏らが指摘した。
景気が減速しつつあり、インフレは今後低下するとの観測が広がったことで、米国債利回りは今年のピークから急低下した。
しかし、エコノミストらによれば、5日発表の7月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数の堅実な増加を示し、米経済が既にリセッション(景気後退)に陥っているとの見方に一撃を加えることになりそうだ。
スワップ市場は、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標が年末ごろに3.3%前後でピークに達し、2023年1-3月(第1四半期)に引き下げが始まる見通しを織り込んでいる。
ウォン氏らは、成長の勢いが弱まりつつあると認める一方、米国の実質GDP(国内総生産)成長率が2四半期連続のマイナスとなったにもかかわらず、米経済はまだリセッションに陥っていないという立場だ。
インフレとの闘いは当面終わらず、連邦準備制度は消費者物価の伸びを十分抑制するため、23年半ばまでにFF金利誘導目標を5%に引き上げざるを得ず、24年1月になるまで利下げはないとエコノミストらは予想している。
ヌビーンの債券戦略責任者トニー・ロドリゲス氏も執拗に続くインフレに対抗し、金融政策が著しく引き締められる結果、米2年債利回りは再び急上昇すると見込む。同氏は1日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで利回り曲線について、「逆イールド(長短金利差逆転)の状態が続き、年末にかけて逆イールドはさらに拡大する」との見解を示した。』
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