FX必須情報 為替相場と金利差 2022/08/12(金)
FX
今の相場のテーマは「FRBが、いつ利下げに入るか?」ということである。
ポイントは、利下げするには、
(1)物価が2%以下に低下することがはっきりすること。
(2)利下げせざるを得ないほど、雇用の伸びが縮小すること。
これについて、市場の見方とFRBのスタンスにギャップがある。
(1)市場は、利上げ⇒景気減速&物価沈静⇒利下げ をメインシナリオに考え、来年にもFRBは利下げに転じると考えている。そのうえで、物価押し上げの二つの要素(商品価格の上昇、賃金上昇)のうち、商品価格が低下してきており、この為に、7月の前月比物価上昇率が急低下したことで、つんのめった感がある。
(2)FRBは、商品価格の低下があっても、それだけでは物価が2%以下に戻ることはないとばかりに、この点については殆ど問題にもしていない(言及は全くない)。注目しているのは専ら賃金上昇率だ。
雇用指数は「引き続き好調で、採用凍結や人員削減の兆候はほとんど見られない」として、賃金コスト上昇圧力がかかっており、利上げの手綱を緩める気はない。
雇用指数は「引き続き好調で、採用凍結や人員削減の兆候はほとんど見られない」として、賃金コスト上昇圧力がかかっており、利上げの手綱を緩める気はない。
要は、市場は、景気減速⇒賃金上昇率低下 が起きると考えているが、FRBは雇用市場は依然タイトであり、そう簡単には賃金上昇率は低下しないと考えているということだ。
先週、物価押し上げの二つの要素(商品価格の上昇、賃金上昇)のうち、商品価格が低下してきており、この為に、7月の前月比物価上昇率が急低下したことで、市場はつんのめった。感覚として、前年比8%物価上昇が同4%物価上昇に低下したので、物価上昇の沈静化が見えたと考えたのであろう。
金利は低下し、ドルも下落、株価は上昇(金融引き締め緩和⇒PER上昇)した。特に、株価はショートスクィーズが起きており、大きく上昇した。
金利は低下し、ドルも下落、株価は上昇(金融引き締め緩和⇒PER上昇)した。特に、株価はショートスクィーズが起きており、大きく上昇した。
私は、FRB寄りの考え方をしているので、先週末からドルロングを継続していたが、CPIの発表でドルが下落した。しかし、132円台に突っ込んだので、132.50でドルを購入。これも1円刻みでナンピンするつもりだったが、131.50の指値は入らなかった。結局、先週は135.0で始まり、133.50でcloseした。キャリーしたポジションも含めて、資産は少し減少した。
本題に入る。為替相場と金利差の関係、今後の展開についてだ。
為替相場と金利差の関係は、為替相場を見ている人には必須の基本情報。
相場は需給で決まるが、為替相場の需給を動かす大きな要素の一つは金利差。
為替相場と金利差の関係はFXにとって最も重要で基本である。
常にその状況を把握する必要がある。
その関係は恒久的なものではない。しばしば形を変える。
定期的に、その関係の情報をフォローしている。
以下、定例のグラフ(ドル/円、ユーロ/ドル、ポンド/ドル、豪ドル/ドル、ユーロ/円とそれぞれの金利差との相関)を掲載する。
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