Microsoftが提供するCopilot(コパイロット)という生成AIを使い、EAをカスタマイズしてみた
FX
MT4に最初からある「Moving Average.ex4」というEAをMicrosoftが提供するCopilot(コパイロット)を使い、カスタマイズしてみました。
MT4に標準搭載されている「Moving Average」というEAプログラムは、現在値が移動平均線を下から上に抜けたらロング、反対に現在値が移動平均線を上から下に抜けたらショートというシンプルなロジックのEAです。
このEAのロジック部分をMicrosoftのCopilotを使ってカスタマイズして、ゴールデンクロスで買い、デッドクロスで売りというEAを作りたいと思います。
果たしてうまくいくのでしょうか?
最初に、「以下のプログラムをゴールデンクロスで買い、デッドクロスで売りというプログラムに書き換えてください。」というプロンプトを送信してみました。
結果は・・・、勝手にPythonというプログラミング言語に変えてるし。
今度は、指示内容を細かくしてみました。
以下のMQL4プログラムを2本の移動平均線を用いてゴールデンクロスで買い、デッドクロスで売りというプログラムに書き換えてください。
void CheckForOpen()はエントリーの箇所。
void CheckForClose()は決済の箇所です。
今度はうまくいったみたいです。
ただし、エラーが発生しています。
エラーを修正するには、プログラミングの知識が必要です。
エラーの内容は、短期移動平均の期間と長期移動平均の期間を指定してくださいといった内容です。
ちょうど、フォワード結果が良好なゴールデンクロス、デッドクロスのEAがあったので、パラメータ値をそのまま使用してみます。
GoldenCross_USDJPY
MAPeriod1 = 90; // 短期移動平均(5分足目安90、1分足目安450)
MAPeriod2 = 300; // 長期移動平均(5分足目安300、1分足目安1500)
今回は5分足チャートで動かすので、短期移動平均が90、長期移動平均を300とします。
バックテストをまわしてみたところ、プラスになりました。
しかしながら、バグやエラー対策が一切ないので、致命的なバグが起こります。
バグだらけのEAをリアル口座で運用すると、エントリーとエグジットの無限ループが発生し口座資金が溶けますのでご注意ください。
なお、今回はCopilotを使用しましたが、GoogleのGeminiも試してみました。
Geminiは、指定した箇所以外のプログラムまで書き出すなどして、エラーが多発しました。
ChatGPTは試していませんが、チャレンジした人の記事を見る限り、エラーが出るみたいです。
生成AIを使用してのEAインジケーター制作の未来について考察してみます。
マイナー言語であるMQL4を生成AIが完全にカバーするにはもう少し時間がかかりそうです。
そのうち、MT4用にカスタマイズされたGPTsが出てくるでしょうから、その時点でEAクリエーターは廃業ということでしょうか?
AGI(汎用人工知能)によるビッグデータ解析、バックテストと最適化とトレードまでAIが行うようになれば、我々人間がやる仕事は、どのAIを選択するかということでしょうか。
現在⇒どのEAを稼働させるか?
未来⇒どのAIを稼働させるか?
投資の参考になれば幸いです。
×
よろしいですか?