ナンピンEAで大相場を乗り切る方法
FX
2024年8月、多くのナンピン系EAが口座破綻や巨額の含み損を抱える中、ナンピン手法の有効性について、ある問題点が浮き彫りとなりました。
それは、ナンピン手法はいつかは破綻するということです。
わたしは、グリッドナンピンEAを2つ、ゴゴジャンで販売していますが、そのうちの1つに致命的なドローダウンが発生しました。
Bear Grid(ベアー・グリッド)
マルチタイムフレーム分析とグリッドトレードによるドル円5分足に対応したナンピンEA。
このEAは、数年に1度起こるかどうかの大荒れ相場では大きめのドローダウンが発生する仕組みになっています。
一応損切り設定はあるものの、ストップ逆指値を深めに指していると、損切りイコール大負けになります。
勝率の高いEAほど損切り時のダメージが大きくなる傾向にあります。
どうすれば今回のような大きなドローダウンを回避することが出来るのでしょうか?
EAクリエイターの立場から、その答えを3つ皆様にシェアしたいと思います。
①つ目の答え「口座資金を少なくする」
大きめのドローダウンが発生した時は、意図的に口座破綻させる方法です。
破綻は回避できないのなら、最初から破綻ありきでEAを運用するという、まさに発想の転換であります。
実際に、このやり方で毎年安定してナンピンEAで稼いでいる人もいます。
強制ロスカットを損切りのかわりに使うイメージでしょうか。
相場が安定してきたら再度入金しEA稼働を再開させます。
②つ目の答え「似たような値動きをする通貨ペアを選ぶ」
ナンピンEAで人気のゴールドやクロス円、ドルストレートなどは、今回の様な大荒れ相場は苦手とします。
相場が一方向に大きく動くのですから、逆張りで仕掛けるナンピンEAはひとたまりもありません。
ですから、似たような値動きをする通貨ペアAUDNZD AUDCAD EURGBPなどに対応したナンピンEAなら今回の相場を乗り切ることが出来ます。
これらの通貨ペアのデメリットとして、値動きが穏やかな時はエントリー回数が少なく、安定相場で利益が少ない点が挙げられます。
③つ目の答え「きちんと損切りするナンピンEAを選ぶ」
わたしの選んだ方法はこちらになります。
ナンピンEAのメリットに高い勝率が挙げられます。
損切りを極力行わず、利益が出たタイミングで決済するから勝率が上がるのです。
頻繁に損切りを入れるナンピンEAの場合、勝率が下がります。
その結果、資産チャートは通常のEAと同じように上下を繰り返すEAになるのです。
きれいな右肩上がりの資産チャートは、損切りをしないEAの特徴となります。
したがって、こまめに損切りするナンピンEAを使用することで、大荒れ相場でも安心してEA運用できます。
Bear Mind(ベア・マインド)
ドル円5分足チャートに対応したナンピンEA。相場の急変動時は損切りを行う安定型グリッドトレードEA。
8/6現在、今回の大荒れ相場も何とか乗り切っています。
相場がポジション方向と反対に大きく動いた場合、マルチタイムフレーム分析による危機回避モードによる損切りが発動します。
致命的な損失を被る前にポジションを切ることこそ、ナンピンEAの最高のリスク回避方法だと思います。
2007年10月から2024年5月までのバックテスト結果
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