単一の通貨ペアだけで乗り切れるか?
ゲコーです。
前回は聖杯EAについての私なりの考え方を解説しました。
結論からいえばひとつのEAに頼り切るのではなく、複数のEAを組み合わせたほうがリスクの分散につながると私は考えています。
この考え方を前提として、組み合わせる時(つまりはポートフォリオ作成する時)に意識することを解説していきます。
- 自動売買と裁量トレードの分散運用
- 取引口座(ブローカー)の分散
- 通貨ペアの分散
- 取引する時間軸の分散
- 取引する時間帯の分散
- トレードタイプの分散
今回は3番目の「通貨ペアの分散」について考えてみます。
まずはコチラの画像をご覧ください。
これはドル円の日足チャート(2023年末~2024年9月)です。
1ドル140円台だったのが162円台まで円安が進み、そこからまた140円台まで一気に円高になりました。
この相場変動が予測できたなら大きな利益を得られたかもしれませんが、現実世界はそう甘くありません。
これはEAの世界でも同じです。
相場がどのように動こうともプログラム通りに淡々とトレードしていくのがEAです。
相場にうまくマッチしたEAなら大きな利益をもたらしますし、適合しなかったときは損失を出すかもしれません。
これはEAの性能というよりは、EAと相場環境との適合の関係だと思うので致し方ないところです。
では、他の通貨ペアではどうでしょう。
コチラはユーロドルの日足チャート(2023年末~2024年9月)です。
もちろん、変動はしていますがドル円ほど急激な動きはなさそうです。
こういう場合は、比較的穏やかな相場にマッチしたEAのほうが安定して利益を出してくれそうです。
このように、EAにも得意なパターン・不得意なパターンがあります。
EAの多くは、特定のチャートパターン、特定の通貨ペアで利益を出せるようにプログラムされています。
なので、ある通貨ペアで過去パターンとは大きく乖離した相場変動が起きた場合、成績不調となるEAもでてきます。
「相場は生き物」といわれる世界では仕方のないことだと考えます。
であれば、EAユーザー側で取れる対策は、通貨ペアを分けることでリスクを分散させることです。
通貨ペアの分散は、ポートフォリオ作成の重要な視点だと考えています。
よろしいですか?